2017年12月31日日曜日

クラウドファウンディングのハードウェア担当でした


股間のパッドを叩くと「チーン!」と音がするというシンプルな楽器Banggosのハードウェアを担当しました。

■発端■

発案者のFさんからWantedly経由でハードウェアを製作して欲しいと連絡がありました。SwitchScienceで発売しているハードウェアをご覧になったとのこと。面白そうなので担当させていただくことになりました。Chatのやりとりでこんなことが決まりました。
  • 担当するのはハードウェアのみ
  • ESP-WROOM-02を使う
  • WiFiで飛ばしてスマフォから音を出す
  • 衝撃スイッチを用いるバージョン
  • 導電布タッチセンサーを使うバージョン
  • 電源は単三電池3本(外国では単四を入手しにくいため)
    ※その後、海外対応が不要になったため単4電池2本に変更

※現在倉橋浩一はWantedlyは使用していません。
 ご連絡くださる場合には、facebook, LinkedInなどでお願いいたします。

■検討:衝撃スイッチ■

衝撃スイッチを搭載した基板を設計して、Elecrowに発注、自分で実装して試してみました。音楽センス皆無の私からすると叩いてすぐに反応しているように見えたのですが、発案者で音楽家のFさんには「遅延が大きすぎる」との評価。

スイッチを交換したバージョンを何種類か作ってみたものの、状況は変わりませんでした。

■検討:導電布■

ご存じのように多くのマイコンのGPIOは静電容量を用いてタッチセンサーとして用いることができます。まず、支給された高価な導電布を用いてESPに実装してみましたが、感度の調整が難しく、感度を上げると手を近づけただけで反応するなど思わしくありません。導電布ではなく導線・銅板などを使うと意図した通りに反応するので、導電布の導電性が思ったより低いのが原因のようでした。

また、動作が不安定なので、AT42QTシリーズなどの専用チップを用いてみました。これは電源投入時・リセット時に自動的にチューニングをしてくれるというものです。これも銅線ではうまくいきますが、導電布では難しい状態です。

導電布に変わるものを探したところ、Switch Scienceから「EaoTex感圧導電布」が発売され、試してみました。圧力で抵抗値が変わるモノなので、当初は抵抗値で作動させようと思って入手したのですが、これをAT42QTを組み合わせたところ、ほぼ理想的な特性が得られました。価格も前記導電布の1/10程度で非常に安く、耐久性もありそうです。

ただ、着衣状態でのタッチセンサー動作はやはり不安定で、安定させると反応が遅くなってしまう傾向があり、ドラムという打楽器には難しいのではないかと判断しました。

■検討:加速度■

加速度センサーについては当初も案があったのですが、踊りながら叩くというような状況で叩く衝撃と踊る衝撃を区別するには演算が必要で、そうすると遅れが出る……ということで没にしていました。

が、改めて使ってみたところ、叩く衝撃と踊る衝撃は方向が異なるので、ごく単純な演算処理だけで検出できるということがわかりました。Fさんの評価でも遅延はなく、加速度センサー使用によるコストアップは導電布を使わないことで吸収できるとわかり、最終的に決定しました。

また、音の出しやすさなどからCPUについてはESP-WROOM-32とし、内蔵DACからヘッドフォン端子に音を出しつつWiFiで飛ばす。電源については昇降圧DC/DCコンバータを用いて電池2本で駆動する、ということになりました。これならエネループでも新品のアルカリ乾電池でも安定して動作させられます。

■試作:失敗!■

設計した基板をpcbgogoに発注して自分で実装したところ、1発で動作しました。ステンシル無し+ホットプレートリフローでQFNを搭載したボードが一発で動くなんて奇跡です(笑)。ということで、いつものElecrowに5枚の試作を依頼しました。

が、これは動作しませんでした。それは、今回使用した加速度センサのパッケージはQFN16(0.5mmピッチ)はElecrowのデザインルールを下回っていて、ピン間にレジストが回っておらず豪快にブリッジしていました。Eagle CADにElecrowの支給するデザインルールを用いてチェックし問題はなかったのですが、それとは別にWebに最低0.25mmと記載されていました。こちらで設計したQFNのレジスト太さは最低0.1mmでした。

さて、困りました。数個の試作、あるいは数十個単位の製作をElecrowほどの低価格で引き受けてくれるところはそう多くありません。

国内の業者のWebで自動見積をしたところ5個7万円弱、50個9万円弱と出ました。量産はまだしも、失敗する可能性のある試作が7万円というのは非常に痛いです。

探した結果、Seeed StudioのFusion PCBならば0.1mm精度のマスクにも対応可能とのこと。ただ、当然ながら単価は大幅に上がってしまいます。20個で約4万円。当初予定の約10倍です。部品代もESP-WROOM-02のタッチセンス版と比べると約2倍になってしまいました。プロダクトオーナーのFさんの了解を得て進めました。

■量産試作■

回路に問題ないことは確認できていたのでFusion PCB Aに発注。すべての部品は日本から送り、部品到着後2週間。設計意図通りに動作しました。
 
ESP32のI2SライブラリはデータをまとめてセットするAPIと1語ずつセットするAPIが用意されています。前者だと音データが終わるまで他の処理ができないので、今回は後者を使いました。音をだすためのスレッドを作り、その中でシグナルが来たら音を出し、もし途中で別のシグナルが来たらそっちに切り替える、という単純な方法です。

加速度センサーの処理は直近のデータの三軸合成値の移動平均を求め(重力加速度)、その値から大きく変化したら「叩かれた」と判断して音出しシグナルを出します。こうすることで、踊って姿勢が変わっても無駄に音が出ず、叩いた時だけ的確に判定できるようになりました。

■量産■

内部抵抗の大きくなった電池でも安定して動作するようにDC/DCの入力側のパスコンを大きくするなど細かい変更を行って、量産発注しました。発注から約3週間、先方に部品到着から約10日で受け取ることができました。



12月30日の夕方到着。12月31日に動作確認を行った後、基板に電池ボックスをハンダ付けし、プロダクトオーナーの元に送りました。

基板試作は何だかんだで7種類、PCB Aでも3種類作りました。工数は軽く100時間を越え、失敗作分などの持ち出し経費もだいぶ多かったのですが、得るものの多いプロジェクトでした。

冒頭にも記載しましたが、倉橋浩一個人としてこのような基板の設計・製作をお請けすることは可能です。Facebook, LinkedInなどからご連絡いただければ幸いです。

また、KickstarterおよびCampfireでの募集はすでに終了しておりますが、発案者のFさんに直接コンタクトとっていただければ対応可能とのことです。

■IGNICTION■

プロジェクトが進んでいる間に、iFaceなどを作っているHamee株式会社に転職することができました。勤務先のHamee株式会社ではプロダクト・インキュベーション・プロジェクト「IGNICTION(イグニクション)」を開始いたしました。ハードウェア設計・製作支援もご相談可能ですので、ご興味のある方のコンタクトお待ち申し上げております。

念のためですが、このブログ記載内容の一切の責任は倉橋浩一個人にあり、Hamee株式会社とは関係ありません。またBanggosもHamee株式会社とは無関係です。IGNICTIONについてもここでは制度の存在を告知するのみであり、その以上のものではありません。

ラズパイ用micro SDカード管理(小ネタ)

ホコリも吸着するという問題が

あのちっこいSDカードに、ネームランドのテープを貼ったりしていまいしたが、ネームランド面倒くさい。

ふと思い立ってポストイットのノリ部分にmicro SDを直接貼ってみたら、意外と便利でした。しばらく使わないときはクリアファイルに内側から貼り付けておけばファイリングも可能ですw

2017年12月23日土曜日

ESP32で大量のNeoPixelsを正常に動作させる

Adafruits版だと正常に動作しないのですが、facebook上で「このライブラリを使えば動く」と教えていただき、試したところ正常に動作しました。Mさん、ご教授いただきありがとうございました。

ただちょっとビルドを通すのに手間取ったので、その辺を書いておきます。

まず、以下をダウンロードして解凍するか、cloneします。ここにWS2812のライブラリなどが入っています。

esp32-snippets直下のcpp_utilsをesp/esp-idf/components下にコピーします。本来であればこのままで良いのですが、簡単にビルドが通らないソースがある場合にはその拡張子を.cppから.bakに変えてしまいます。私の場合、BLEHIDDevice.cppをBLEHIDDevice.cpp.bak、BLESecurity.cppをBLESecurity.cpp.bakに変更しました。良いんだ今は使わないから(笑)。

ダウンロードした.zipとesp32-snippetsはゴミ箱に入れても構いません。

次に、以下をダウンロードして解答するか、cloneします。

ターミナルでespressif/app/ESP32_gpio_WS2812/mainに移動します。ここにあるWS2812.cppとWS2812.hを削除します(ここにあるのは古いライブラリで最新版は上でcomponents下にコピーしましたので)。

一つ上のディレクトリに戻って、make menuconfigでシリアルポートと通信速度を設定します。通常ならばこれだけで良いのですが、components下に入れた他のライブラリのビルドを通すためにCompilar options->Enable C++ exceptionsをonにします(カーソルを移動してスペースキー)。

WS2812/NeoPixelsはGPIO22に接続します。

これでmake flashします。するとesp-idfのバージョンによってはエラーがでますので、main/main.cの22行目heap_regions.hをincludeしている分をコメントアウトし、26行目のesp_heap_alloc_caps.hをesp_heap_caps.hに変更し、34行目をコメントアウトします。

ソースを保存して再度make flashすればデモ点灯します。

LEDの数や接続ピンを変更するにはmain/ws2812_task.cppの37-38行目の定数を変更します。

2017年12月22日金曜日

ESP32で33個以上のNeoPixelを使うと制御が乱れる



■追記■


たくさんつないでも点灯するライブラリを教えていただきました。


■うまく点灯してくれない■

原因はLEDが増えてshow()での処理に1mSec以上かかってしまうとデータ送出の最中にインタラプトが入ってフォーマットが崩れてしまうこと、とのことです。

ということで、ちょっと煩雑ですが、show()の前後を以下のコードにすることで少し解決します。
  portDISABLE_INTERRUPTS();
  strip.show(); // Initialize all pixels to 'off'
  portENABLE_INTERRUPTS();

「少し」というのはときどき1個だけおかしくなったりすることがあるからです。64個使う場合には27番目と56番目です。手元にある他のLEDストライプを使っても同じような感じなので、ソフト側の問題ですねぇ…。

焼け石に水で
    delay(1);
    portDISABLE_INTERRUPTS();
    strip.show();
    portENABLE_INTERRUPTS();

にすると61番目だけがおかしくなります。さらに、
    portDISABLE_INTERRUPTS();
    delay(1);
    strip.show();
    portENABLE_INTERRUPTS();

だとまた別のところが時々おかしくなります(笑)。いや笑い事じゃないですが。まぁ、Disable Interruptしないと全然見られないのに比べれば少しはマシということで…なんかwork aroundが出るのを待ちましょう(他力本願)。

SPIをDMAで動かせば何とかなるんじゃないかと思うんですが(思うだけ)。

2017年12月20日水曜日

新しいハンダ付け作業台(またか)

以前、$4で買った小さな基板用作業台、悪くないんですが雲台を別の用途で使っているので死蔵してました。

が、ふと、「この幅はスマフォと同じ」と気づきまして……クルマのダッシュボードなんかにスマフォを固定するために使うスタンドと組み合わせてみました。


完璧ですw




$4の作業台はバネで押さえるだけですがネジで位置を調整できるので基板の入れ替えは簡単。このスタンドは自由度が高いのでほぼ望む位置に作業台を持ってくることができます。ただ吸盤はイマイチで、吸盤を使わず粘着シートだけで貼り付けておいた方がしっかり固定されます(しっかりすぎて机のニスが剥がれるけどね)。

根元の方のネジは効きが悪いので、ここに荷重がかからない向きにして使うのがおすすめです。小さな基板をとっかえひっかえ作業するのに良いと思います。

合計約2,000円。

2017年12月10日日曜日

MDFのヤニ



MDFをレーザーカットするとヤニがついてしまいます。以前はIPAや水で拭き取ればきれいになるのですが、繊維が残らないように不織布を用意したり乾くのをまったり面倒くさい。

衛生用のアルコールティッシュを使ったら綺麗に落ちて乾燥も早いです。

2017年12月8日金曜日

PCB発注いろいろ

ご無沙汰しております。

最近、サラリーマン業が炎上気味かつメイカー仕事がキャパオーバーでブログ書く時間ありませんでした。

PCB / PCB A発注は以前はelecrowとpcbgogoだけでしたが、最近、seeedやp-ban.comも頼んでみたので、その辺の雑感など。

わたしはいずれの場合も日本から主要部品を送りました。送らないで済ませたいのですが、基本的にMouserなどからの仕入れになるので日本向け製品については送らざるを得ないのです。そういうものを使わないで設計したいのですが、普段秋月に依存しているのでしょうがないのです。

■Elecrow■

PCBの品質はPrototypeで70点ぐらい。シルク太い。カットが汚い。Premierで80点ぐらい。Premierなら文字サイズ24milでもなんとか読めるけど、Prototypeは32milがギリギリ、50milをオススメします。あ、1.6mm、緑レジストだとPrototypeでもわりときれいです。

PCB Aに関しては、半田付けはきれい。レジスト精度0.3mmまでなのでQFNには対応していないが、1mmピッチぐらいまでなら圧倒的に安く作れます(50x30mm, 1.6mm両面基板で20枚1万円ぐらい)。納期はあちらに部品が届いてから10-12日ぐらいで届く。時々腰の抜けるようなミスがあるので、指定はうるさいほど厳密に。表面実装のCRなどは無料で使える。Fusionだとメーカー型番を厳密に指定しないといけないけど、ここは2012, 1kΩと書いておけばライブラリから適当なものを使ってくれる。

0.5mmピッチQFNには非対応。知らないで頼んだらロット全滅しました(笑)。

あと、事前に言っておけば余った部品は返却してくれます。

困った点は、基板発送時に写真を送ってくれるんですが、「送ったよ」メールなのでもしそこで間違いなどに気づいてもどうすることもできません。PCB Aのときには写真なしなので届いてびっくりということもあります。まぁでもそれは大抵の場合自分のBOMや図面に間違いがあるから悪いので、安いけれど自己責任、という選択肢だと思います。

担当者との連絡はすべて英語。

■PCBgogo■

PCBの品質は85点ぐらい。十分きれい。48時間特急料金にしてもそれほど高くない(50x50mm, 1.6mm, ENIG仕上げ5枚で送料込み1万円弱)。土曜日も作業してくれるので、タイミングによってはp-ban.comの標準納期より早く着く。

PCB A、こないだ特別オファーでElecrowと同じぐらいの費用で受けてくれたので頼んで見た。 基板の品質は良いし、この値段なら普通に頼める。QFNについては頼んだことないのでわかりません。

あ、あと、日本から部品を送る場合、少し余分に入れておいてくださいと言われるんだけど、余った部品はちゃんと返してくれます。あとPCB Aで発送前にかならず写真を送ってくれて、ちょっと怪しい箇所(例えば1個だけ向きの違うLED)については、「この向きで大丈夫ですか?」と確認してくれます。うっかり八兵衛の生まれ変わりな私には大変ありがたいです。

担当者とのやりとりは日本語。

■Fusion / Seeed■

PCBの品質は90点ぐらい。十分きれい。

PCB Aでは、一般的な基板とQFNを含むレジスト精度0.1mm以下の基板を頼んで見たけど、不良ゼロだった(当たり前か)。事前のチェックはElecrowよりかなり細かく、抜けをそのまま放置する、なんてことはなく問い合わせが来ます。納期はあっちに部品が届いてから2週間+αという感じ。作業過程が見えないので、ちょっと遅く感じます。いや実際Elecrow / PCBGOGOより5日ぐらい遅いかな。

担当者とのやりとりは日本語。やっぱり楽。リンクはこちら


■P-ban.com■

PCBを頼んで見た。納期予定通り。金額はWebの見積もり通り、だいたい中国勢の5-7倍ぐらい。ただ、中国勢に特急料金払って空輸してもらっても日本国内なら翌日配達なので、急ぎの基板については差はもう少し縮まるし、最短翌々日に届くのは中国からでは絶対に不可能なので、非常用手段としてキープ。

仕上がりは驚愕するレベル、100点満点。エッジはつるつるだしシルクも美しい。

今まで、中国勢に50mil, 8%でシルク指定してて「このぐらいの太さだな」と思っていたものが、細過ぎて老眼鏡が必要なレベル。もちろん24milでもくっきりと読むことができて、顕微鏡で拡大してもにじみがない。いやびっくりです。なんでこんなに違うの?

なお、P-ban.comで標準になった水溶性フラックス仕上げってので頼んでみたのですが……半田付けしたあとにフラックスクリーナーでわたしの半田付けの下手さを洗い流すことができないのが辛い(フラックスを洗い流すと銅箔が錆びるから)。

担当者とのやりとりは当然日本語。PCB Aはまだ頼んだことありません。

■まとめ■


基板のみの場合、超特急なら国内。週末に設計・発注して翌週末に作業したい週末メイカーにはPCBGOGO。試作でとにかく安くということであればElecrow(pcbgogoも安いけど、ElecrowはOCS/ANAを選べるのでDHL/FedExより1日早いし、もっと安い一般航空便も選べる……試したことないけど)。高精度のものはFusionか国内。

PCB Aについては、簡単なものを安くあげたいならElecrow。高精度なものを比較的安価にということであればFusion。高精度なもの and/or 美しく and/or 早くであれば国内。

……ごく当たり前の結論ですね。

このところ、本格的な受託開発が多く、「値段は(あまり)気にしないから早く早く」ということで国内業者を使って見たのですが、いやー、やっぱ綺麗だわ……というのが感想。ただ、わたしら基板を手にとって見る人間にとっては綺麗だけど、基板の入った装置を買う人にとってはオーバークォリティなのかもしれないなぁと思いました。

……また当たり前のことを書いてしまった。

2017年11月29日水曜日

Raspberry Piでpythonアプリが自動起動しない

お久しぶりでございます。

Raspberry Pi + pythonでbluetoothを使ってちょっとしたツールを作りました。

で、systemctlで自動起動しようとしたのですが、動いてくれません。どうも起動してすぐエラーになっているようですが、ログにはexitしたと出るだけで具体的な内容がわかりません。

この記事を参考にして設定ファイルを書き、サービスを登録します。その場でstart / stopを実行するとちゃんと動いてくれます。


設定ファイルはこんな感じ

[Unit]
Description=sample
After=syslog.target
[Service]
Type=simple
ExecStart=/usr/bin/python2 /home/pi/locker/app/sample.py
TimeoutStopSec=5
StandardOutput=syslog
StandardError=syslog
[Install]
WantedBy=multi-user.target

ですが、動いてくれません。pythonがエラーは吐いているはずなんですが、ログに乗っかってくれません。

しばらく試行錯誤した後、/var/log/syslogを見てsample.serviceの起動に失敗した後で何が行われているか探してみたら、bluetoothが。このアプリはbluetooth使っているので、先にbluetoothが動いてなければそりゃ失敗しますがなorz

systemctl list-units --type=service

これで動いているサービスの一覧を出力すると、その中に

bluetooth.service loaded active running Bluetooth service 

があります。ログインした状態では当然bluetoothは起動していますが、自動起動では特に指定しないとサービス名順に実行が開始されますので、sample.serviceが起動した時点ではbluetooth.serviceは起動していないのは当然ですorz

ということで、設定ファイルを以下のように書き換えました。Afterにスペース区切りで上記のbluetoothのサービス名を追加します。

[Unit]
Description=sample
After=syslog.target bluetooth.service
[Service]
Type=simple
ExecStart=/usr/bin/python2 /home/pi/locker/app/sample.py
TimeoutStopSec=5
StandardOutput=syslog
StandardError=syslog
[Install]
WantedBy=multi-user.target

これで無事起動しました。最初wantsで指定したのですが、wantsは実行順には関係ないんですね。

systemctlはMacではずいぶん前から標準になっているんですが、Raspberry Piで使ってみたのは初めてです。コマンドラインでenable / disableで自動起動の有無を切り替えたり、start / stopでその場で起動 / 停止ができるので、なかなか便利です。

ともかく動いてよかったよかった。

2017年9月23日土曜日

鳩対策:Arduino + サーボで振り払う

我ながら雑だ

■再来■

えー、また鳩害対策の話ですが……廊下側の給湯器排気筒の上に来て大量の糞を落とすようになってしまいました。

当初ぐるぐるまいた鉄条網を設置したらしばらく来なかったのですが、ある日ふと見ると上に鎮座してやがりました。鉄条網ぐらいの短い針じゃあんまり効果無いですね。



■検出して振り払う■

ということで、電子工作的に対応しました(キリッ


電源はダイソーのモバイルバッテリを使いました。ボタン押さなくても給電開始してくれるのでこういう用途にばっちりです。

別にカメラ付けなくても良いんですが、やっぱ「装置が働いたことによって排除することが出来た」ってのを確認したいじゃないですかw



今回使ったAdafruitのmini spy cameraは、micro SDカードをセットして電源をつなげば、あとは信号を0.5秒以下GNDに落とすと静止画、それ以上だと動画録画を開始しもう一度落とすと止まる……という仕様です。間違って買ってしまったんですが、イマイチ使いにくいっす。

サーボはSG90のパチ物です。本物は180度動くみたいですが、これは120度しか動いてくれないし安定性もイマイチです。でも1個100円なので、こういう用途には十分です。

ソフト的にはPIRが検知したら撮影を開始し、ちょっと待ってから数秒間サーボの腕(割り箸をサーボホーンにホットグルーで接着)をぶんぶん振り回し、撮影を止める……というたわいないものです。

サーボはタミヤのプラスチックアングルに固定し秋月のこれで給湯器に貼り付けました。以前にも書きましたが、コレの接着テープは非常に強力でキレイな面に貼るとちょっとやそっとでは剥がれません。ご注意下さい。ケースはレーザー加工したMDF箱が大量に余っているのでそれを流用し、ネオジム磁石のフックで吊りました。

我ながら雑です。

雑ですが、設置期間中は鳩の糞はありませんでした。そして、spy cameraにも鳩らしいものは写っていませんでした。ははははははorz

■そして物理障壁設置へ■

というわけで、一応効果のある装置でしたが、公団に文句を言い続けてたら対策してくれました。



物理障壁強い。横から入りそうで少し心配な形状ではありますが。

【追記2018年8月29日】
今日まで書き忘れていましたが、今年になってからまた来るようになりました。廊下全体にテグスが設置されているわけではないので、まぁ当たり前ですよね。糞を掃除するのにも疲れましたので、またぞろ対策します。

2017年9月22日金曜日

ESP32とカメラをつなぐ



これを見つけてからぜひ一度試してみたかったんですが、やっと準備ができました。

■せっかくの基板、OV7660では動かず■

以前、ユニバーサル基板を簡単に間違いなく作る方法をここに書いたのですが、この時作ったのがこのための基板です。


うーむ、もう4ヶ月前か……。このときは、やけに安く手に入ったOV7760を使ってみたのですが、案の定動きませんでした。I2Cでの設定を変えたりすれば動くんでしょうけど、面倒くさいのでそのまま放置してました。

■OV7725で再挑戦→動いた■

その時はOV7725がまだ高かったのですが、先日ebayを見たら、1100円以下で売っていたので取り寄せました。今となっては懐かしい640x480ですが、メモリの少ないESPには丁度良いと言えなくもないです。

なお、手持ちがないので試していませんが、200万画素のOV2640でも動くみたいです。ebayでの価格も同じ程度なのでこれから買うなら2640の方がいいかもしれません。


接続して一発で動作しました。トップの不気味な写真がそれです。急な雨で洗濯物を取り込んだ直後の写真です。

コンソールに出てくるメッセージに従って、http://<ip address>/pgm または /getで画像がダウンロードできます。pgmでダウンロードしたファイルの拡張子を .pgm に変更すると、ビューワーなどでみることができます。

配線するだけでカメラとして使えるので、秋月でESP32開発ボードを買ったとしても材料費3,000円以下でWiFi Cameraを作れてしまいます。メモリが少ないのであまり凄いことはできないですが、動体検知ぐらいなら楽勝だと思います(やれよ)。

恐ろしい時代になったものです。

作者のigrrさん、ありがとうございます!

2017年9月17日日曜日

ESP32のPDMでクリアーなサウンドを(希望)

ESP32のPDM出力、波形がもの凄く崩れてます。ローパスフィルタ通して音を聞くともの凄くツブれた音になります。

Facebookでトランジスタ1個で波形整形すると良い、とアドバイスをいただいたのですが、アナログスキルがないので、部品頼みで整形しました(手元のオペアンプは遅すぎてコンパレータとして働いてくれませんでした)。

昔懐かしいシュミットトリガSN74HC14を使います。私が子供の頃TTLのSN74N/Aシリーズは5v専用だったんですが現在のHCシリーズはCMOSなので電源電圧範囲が広く、それにあわせてスレッショルドが変わるので便利です。

接続はESP32から3.3vとGndとGPIO25,26をつなぎます。SN74HC14の使っていないピンは全部GNDに落として置きます(基本のお約束)。HC14はインバータなので2段にしています(あんまり意味ないんですが)。HC14の遅延は最大でも20nS程度なので、今回の用途では問題ありません(と断言したら怒られるかな)。


ESP32SN74HC14Amplifier
GPIO251
2-3
4R-IN
GPIO2613
11-12
10L-IN
3.3V14
GND1,7,9

出てきた波形はこちらです。黄色がGPIO出力、水色がシュミットで整形後です(プローブx10)。


上の表では省略していますが、SN74HC14の出力にはフィルタを通してからアンプに入れます。フィルタは基本的なCR型で、HC14の4ピン→220Ω→アンプ入力(6ピン→220Ω→アンプ入力)、アンプ入力とGNDの間に0.1μFのコンデンサを入れます。これで約8khzのローパスフィルタになります。

結果として、内蔵DACよりもかなり良い感じの音になります。

でも、無音時のホワイトノイズが消えてくれません。あと一歩です。

うーん、アナログはわからない……。ソースコードはこんな感じです。


2017年9月11日月曜日

修理依頼:ニキシー管時計



修理して欲しいと持ち込まれたので、昼休みを利用して直してみました。

まずACアダプタの電圧を測る。接触が悪いものの12v出ている。次に接続してみる。うんともすんともいわない。バラして、高圧電源を見てみると安定して出ている様子。


基板にフラックスが付着していてハンダ箇所がよく見えないので洗浄ブースで簡易洗浄する。どんなハンダを使ったのか知らないけど、ヤニがとにかく落ちなくて、しばらく不織布にクリーナーを浸してパックしてから専用ブラシで落として乾燥。ホーザンのフラックスクリーナーを買ってみたんだけど、サンハヤトの方が落ちるしキレイに乾くなぁ。

見ると、ハンダが浮いている箇所がある。ベンチにセットして、補修。私の扱う基板はもっと小さいので滅多に使わないんだけど、今回はまさにピッタリ(写真撮り忘れた)。



再度電源を入れると、少し表示が出てきた! 操作しながら表示を見てみると、0-9, ドットはそれぞれ出ているので、セグメント側は生きている。10H桁が非表示で、1H桁に10H表示が重なっているところを見るとカラムドライバICのハンダ付け不良と思われる(トランジスタの故障なら1Hに重なることはない)。ので、ドライバICの怪しいところを一旦ハンダを除去してから盛り直し。冷ましてから電源をいれたら無事動作。スイッチも操作できる。


で、あとはケースをお掃除して再梱包。所要時間30分、そのうち20分が清掃時間でした。

【追記】その後のご依頼では、こんな故障がありました。
  • 勝手に再起動してしまう
    • 電源の断線でした。日本製の端子に交換しました。
  • 特定の数字だけが表示されなくなる
    • カソードドライバ破損、ドライバの高圧トランジスタを交換しました
  • 全然表示がでなくなった
    • K155ID1破損。原因は起動時の過電圧だったため、K155ID1を交換し、保護素子を追加
  • 表示がぼやける
    • カソード側回路の不良と思われますが基板が樹脂で固まっていて修理できませんでした。
  • 特定の桁だけ表示されない
    • ニキシー管が破損していました。特殊な管でしたがたまたまヤフオクに出品されていたので入手し、交換しました。修理代よりも材料費が高かった……。
  • 表示が固まって動かない
    • 受託前のヒアリングでマイコンの問題と推測したのですが、マイコンは交換できないので修理できる見込みがないためお請けしませんでした。
  • ゴーストがひどい
    • ニキシー管がスパッタで汚染されていました。一度時計からニキシー管をすべて取り外し、強めの電流を流して電極を清掃しました。少し影響は残ったものの、かなり目立たなくなりました。
  • etc
【追記終わり】

他の修理事例はこちら:

動かなくなったニキシー管時計やキットでお困りの方、Twitterの @TareObjects までDMでご相談ください。フォロー外でもお気軽にどうぞ。

また直接取引がご不安でしたらココナラ「ニキシー管時計修理相談」をお使いください(ただし料金にココナラの手数料を上乗せさせていただきます)。

ココナラでのご依頼はココナラ記載の手順でお願い致します。

Twitterの場合には:
  1. 現物写真、購入先URL、症状などをお知らせください。メッセージ等でやりとりをして修理可能かどうかを判断します。
  2. 直せそうな場合、着手金として5,000円をご送金ください。
  3. 私の住所をお知らせしますので、しっかり梱包した上でご送付願います。「ガラス製品」と書いてクロネコヤマトで送ると安全に届く確率が上がります(今まで破損なし)。
  4. 届き次第、検査を行い推定原因と修理費の見積もりをお伝えします。修理費が折り合わない場合および原因不明の場合にはご相談の上、商品をご返送します。その場合でも着手金はお返しできません、予めご了承ください。
  5. 修理費用は通常の場合前記着手金+5,000円+部品代ですが、特殊な作業が必要な場合についてはご相談とさせてください(今までそうなったケースはないですが念のため)。
  6. 修理完了時には充分な時間動作確認を行った後、撮影した動画をお送りするとともに残りの代金をご請求申し上げます。残りの代金をアマゾンギフト等でご送金ください。入金確認後、ご指定の住所にご返送します。
  7. 返送した日から3ヶ月以内に同種のトラブルが発生した場合には、ご連絡ください。無償で再修理対応させていただきます。
  8. 最後に、作業中の事故・天災等により破損する可能性は皆無ではありません。ご依頼時よりも悪化したケースは今まで一度もありませんが、その場合には商品の返却とお預かりした金額の返金以上の責はご容赦願います。


なお、以下のような場合は難しいです。
  • ケースが溶接・接着されていて開かない場合(1回ありました)
    • 開けられることをご確認いただけると助かります
  • 基板が樹脂で固められていて端子の電圧を見たりハンダ付けができない
    • 腕時計タイプや中国の個人作家さんの製品にその傾向があります。前者は防湿のため、後者は機密保持なんでしょうか。
    • 基板表裏面の写真を基板正面からと、斜めから明かりをかざして表面状態がわかる写真を撮っていただけると判断しやすいです。
お気軽にご相談ください。

2017年9月1日金曜日

ESP32でI2Sから音を出す

Kickstarterプロジェクトで使ったI2Sに関するメモ

■内蔵DAC, PDM, 外付けI2S■

esp-idfのexample/peripheral/i2sにサンプル入ってますけど、これ動きました?

DAC, PDM, I2S、いずれも苦労しました。DACとI2Sは符号付き整数、PDMだけ符号なし整数でデータの塊を作ってi2s_write_bytesに渡しますが、i2s_driver_installへのパラメータが試行錯誤の山でした。

PDMはやたら音が歪んでしまい、パラメータをいじりまくったのですが改善しないのでギブアップしました。正弦波を出して第二高周波が-10dBも出ているのは辛いです。DACは素直に入れた通りの波形が出てきます(あたりまえですが)。

で、I2Sに関しては、MAX98357Aを接続し、最終的に以下のコードで動きました。なお、MAX98357Aはモノラルなので、データは符号付き16ビット整数をみっちり詰め込んで渡します。




■(追記)続編です■

再生の途中で中断したい場合の処理を追加しました。

脊柱管狭窄症、発症から約1ヶ月

■症状改善■

転職して入社翌日に発症して以来ずっと自宅勤務が続いていたのですが、おかげさまで無事入社以来2度目の出社を果たすことができましたw

左足のしびれは続いていましたが、意識して腰を温めるようにしてからはかなり改善しました。風呂最高っす。おっかなびっくりですが、数分間であれば真っ直ぐ立って歩けるようになりましたし、アーロンに座っている状態であれば、ほとんど病気を意識することはないです。ただ長時間座っていた後はしばらく腰をまっすぐ伸ばせませんし、数分歩いてると足にしびれを感じてきます。そのときは低い椅子に腰掛けて前屈みになるか、腰椎のツブれたところを伸ばすイメージで腰を曲げると比較的早く回復します。

あと、歩きながらドローインをすると骨盤が後傾して腰椎が前屈するので、しびれを感じるまでの時間が長いようです(後述)。

さて、今回いろいろ試してみましたが、この辺が効きました。
  • 処方薬(リリカカプセル+ワントラム)
  • 壁に腰を付けて前屈をするストレッチ
  • ドローイン
  • 腰を冷やさない / 暖める

病気への対応はいろいろありますが、民間治療でよく言われる「ガマンした期間と同じ期間治療しないと直らない」「xxを3週間続けると効果がある」には疑問を持っています。3週間あれば放置してても治りますからね。

特に今回のように物理的な損傷から来る腫れによる圧迫が原因であれば、その原因を何とかするべきです。

■処方薬■

クスリは相性があるのでなんともいえないのですが、リリカカプセルを最初処方された量の2倍に増やしたところで効果が出ました。

トラムセットもリリカカプセルも眠気、めまい、目のかすみなどの副作用が出まくる薬なので、医師から最初に処方されるのは最低量だと思います。人によっては吐き気などもでることがあるそうですが1週間ぐらいすると副作用は落ち着くます。でも、そうなっても薬の効果が感じられないようならば、医師に相談して薬を増量してもらえないか相談してみましょう。

当然のことですが、医師に相談せず、勝手に薬を増減してはいけません。

■壁前屈ストレッチ■

急性期には安静第一ですが、何もしなければ痛くない、という状態になってからの壁前屈ストレッチ(壁に背中をつけて、腰の後ろ側を伸ばすイメージで上体をゆっくり前に倒す。気持ちいいところまででやめて、絶対無理しない)はすぐに効果がわかります。

やってて気持ちいいですし、立ち仕事で足が痺れてきたような時に行うとしびれがすっと軽くなってきます。

■冷やさない/暖める■

冷やさない/暖めるに関しては、腹巻きすごくラクです。いやー、腹巻きなんて子供の時以来ですが、効きます。ただ、汗疹に気をつけましょう(経験者・談)。

あとは寝るときに、タオルケットを使うと良い感じです。
  1. タオルケットを細長く4つに折る(200x120cmのを200x30cmにする)
  2. さらに二つ折りにして、枕の下20cmぐらいのところに置く
  3. 二つ折りにした間に寝る

下に敷いているのでズレないですし、仰向けになったときも下にタオルケットがあるので暖かいです。

急性期は仰向けで寝るのががしんどいのでうつ伏せになりますが、【うつ伏せになっても腰が冷えない+腹を持ち上げるとラク】なのでこういう敷き方にしてみたところ、目が覚めた時には仰向けになっていて、仰向けだったにもかかわらず腰が辛くなかったのがきっかけです。夏に保温性の高い敷き布団で寝るのは辛いですが、タオルケットで腰だけでも冷やさないようにすれば良いかなと思います。

■歩きながらドローイン■

以下は症状が軽くなってからの話ですが、歩きながらのドローインも効きます。

この病気の特徴的な症状として間欠性跛行(歩いていると足が痺れて歩けなくなるがしばらく休むとまた歩けるようになる)がありますが、これが出そうだなと感じたときにドローインをします。通常のドローインは、「息を吐き出しながら臍を肛門に近づけるイメージ」などと言いますが、ここでは「息を吐き出しながら肛門を腰椎の上の方に近づけるイメージ」でしょうか。

「胸を起こしたまま、骨盤底部をみぞおちに寄せるイメージ」の方が聞こえがいいかなw どちらにしても、上体を起こしたまま骨盤底部を前に出すようにして歩きながら腰椎の後ろ側を伸ばしてやると、フッと足のしびれが軽くなる瞬間があります。

あと、「股関節がみぞおちのあたりにあるようにイメージして歩く」ことも効いているようです。これはランニング入門書などで紹介されているフォームですが、股関節だけで歩くのではなく体幹全体を使って足を前に踏み出すようにすると負荷が分散して衝撃が少なくなり、腰椎当たりに凝り固まった筋肉をほぐす効果があるのかなと思っています。

どちらも、症状が酷いときや、試してみて痛みが強くなるようならやめてください。ガマンしてやるようなものではなく、いつものリハビリ / ウォーキング中に数歩試してみるところから始めてみてください。

■そんなこんなで■

何とか概ね普通の生活に戻ることができました。薬を飲んでいるときは眠くてしょうがなかったのですが、止めたらその反動で眠れなくなり軽めの睡眠薬を出してもらいました(レンドルミン)。

闘病中何かと配慮してくれた勤務先と同僚のM君、帰宅後に夕食の支度と片付けを担当してくれた妻、いろいろアドバイスをくださった皆さんに感謝します。

杖は結局「私は病気なのでこんな歩き方なんですよ」という記号以上の役には立たなかったなぁ。

■約50日後の状況(追記9/26)■

ほぼ腰のことを忘れて生活できるようになりました。薬の副作用や反跳も治まりました。

初めて症状が出て、ググって「腰椎すべり症」なんて病名が出てきた時や画像診断で脊柱管狭窄症だとわかって20日経ってもまったく症状が改善しない頃には「もしかして一生このまま??」という絶望感しかなかったのですが、ある日、ふっと楽になりました。

「腰痛と足の痺れ」が最初に来たときにはホントにびっくりしたのですが、炎症で腫れた部分がおさまって、物理的に神経を圧迫している部分が引いていけば症状が治まるのも当たり前。

あとはこの症状が再発しないよう、上記のストレッチや冷やさないよう注意して生活していきます。再発率は高いですし、再発するごとに悪化するらしいので。

さて脊柱管狭窄症の原因ですが……発症当初は前日に長時間の入社オリエンテーションで冷房の効いた会議室で長時間せまい会議椅子に座っていたのが悪かったのかと思っていました。今は、それは単なる引き金で、春に自転車で大転倒したことが始まりだったんじゃないかと思ってます。

なぜなら転倒後ずっと左膝が痺れていて、医師からは関節包内に内出血が溜まっているのが原因と言われていたのですが……脊柱管狭窄症の症状が治まった今、膝の麻痺も治っています。安静にしてたから膝の内出血も引いたのか、それとも大転倒の衝撃で腰椎がどうにかなっていたのかは不明ですが。

ともかく、いい歳こいて自転車でコーナーを攻めるのはやめます。はい。

■関連■


脊柱管狭窄症が来た
脊柱管狭窄症その後
脊柱管狭窄症、発症から約1ヶ月(この記事)

2017年8月24日木曜日

脊柱管狭窄症その後

発症から丁度20日、まだ症状は治まりません。

でも、リリカカプセルとワントラムのおかげで、夜ベッドの中、一晩中痛みと痺れで眠れない……ということはなくなりました。昼間もがっつり腰を曲げなくても部屋の中を徘徊できる程度です。

ということで、リハビリ第一歩として、杖を持って徘徊ウォーキングにでかけました。

ベンチの少ない都会で生活する以上、そこらで座り込んで休むわけにはいきません。エビのようにがっつり腰を曲げて歩くのはいろいろ無理。

というわけで、なるべく直立して負担にならない歩き方と負担になったときの素早い回復方法を模索。杖を持って、「私はへんな人ではない。単に腰が痛い人なのだ」とアピールも忘れません。その結果:

  • 腰を曲げるより骨盤を突き出す感じの方が歩きやすい
  • 骨盤を固定した方が負担が少ないかと思ったけど、骨盤を旋回させる(いわゆる胃袋に股関節があるイメージ出歩く)方が楽。たぶん患部である腰椎よりも上の脊柱が旋回を吸収するからではないかと考察
  • どうにも痺れてしまって休むときには杖によりかかって腰椎を後ろに突き出すイメージにすると楽。まぁこれは物理的に推測できること


今日は自宅だから帰宅してすぐに風呂に入ってストレッチできたけど、外出先ではそういうわけにもいかない。とはいえ、一応、物体Xにならずに散歩といえる歩き方ができたので、リハビリ第一歩としてはおk


■関連■

脊柱管狭窄症が来た
脊柱管狭窄症その後(この記事)
脊柱管狭窄症、発症から約1ヶ月

2017年8月17日木曜日

Eagleで簡単にサーマルヴィア

ずれてるな…。この後直しました。しくしく。

■サーマルヴィアとは■

表面実装ICの真ん中にGND兼用放熱パッドがあってそこからより一層の放熱を求める場合、裏面へ熱を伝えるためにサーマルヴィアを打ちます。何かそういう特殊なVIAがあるわけではなく、べたGNDを貼る前にPCB屋さんの最小ドリル径で適当な間隔でVIAを置いていくだけのことです。

ただ、VIAをおいただけだとtopはベタGNDと一体化するもののbottomはベタGNDと接続されずただのムダVIAと化してしまいます。

■サーマルヴィアの置き方■

いろいろ方法があるようですが、
  • Nameコマンドを選ぶ
  • VIAをクリックする
  • 名前をGNDにする
これでちゃんとつながります。VIAが多いと面倒くさいですが。ライブラリをいじったりするよりも簡単確実だと思いますので、お試しください。


2017年8月8日火曜日

脊柱管狭窄症が来た

仙腸関節用ストレッチ用ボール

ずっと会議室にこもっていた翌日の木曜日、朝から腰痛いなぁと思っていたのですが、昼になって突如、歩けなくなりました。歩けないというか、身体を直立させると左股関節から腿全面にかけてしびれてしまって立てない状態。いててて、と前かがみになったら急にしびれが取れて、腰痛も軽減する…という今まで経験したことのない症状が。

この日は母と墓参りの約束をしていたのですが、幸い前かがみ状態であれば症状がでないので前傾姿勢のクロスバイクで寺まで移動し、あとは前かがみでよろよろと墓参りを終わらせました。母が特発性大腿骨頭壊死症で人工股関節を入れているのですが、その症状と似ていてビビります。

すぐにでも医者に行きたいところだったのですが、整形外科の待ち時間が長いのは全国共通だし何よりも転職したばかりで保険証がないところでMRIを取られたら死んでしまいます。

アーロンチェアに座っているとなんぼかマシですが、1時間が限度。ロコアテープもロキソニンもカロナールも効きません。同じ姿勢でじっとしていると股関節から腿前面が痺れてきます。

特にベッドの上ではひどく、1時に痛みで目が覚めてそのまま3時までしびれて眠れない。眠れないという意味では五十肩よりもタチが悪い。

ただ、

  • 左腿前面がしびれたときにはうつ伏せで左足まっすぐ右足を90度右に出した姿勢でじっとしていると15分ほどで解消する
  • 股関節付近がしびれてきたときには左を上にして横臥し右足と左足を重ねるようにして胴体と腿が60-120度程度の角度とし、左膝と右膝の位置を少しずつ調整しているとふっとしびれが収まる箇所が見つかる

などのwork aroundがイヤでも蓄積してきます。

そして月曜朝、どうにも我慢できず家から一番近い整形外科に行きました。クロスバイクでさっそうと移動し、駐輪場から受付までは60度前屈状態でよろよろと。

幸いにも1時間程度の待ち時間で見てもらうことができて、その日のうちにMRIも撮影、費用も預り金を入れればあとは保険証が来てから精算してもらえるとのことで1万円だけで済みました(病院によって異なります)。たぶん1万円では足りないと思うのですが(初診料, MRI, 院内処方)。

で、診断の結果は表記の通り脊柱菅狭窄症。加齢が原因。現段階では手術するほどではないけど、様子を見ましょう…とのこと(排尿障害、排便障害がある場合には48時間以内に手術するそうです…そのときに備えて近所で内視鏡手術ができるような整形外科か脳神経外科を探しておきましょうね。内視鏡だと1週間程度、普通の手術だと1ヶ月程度の入院が必要です。ただ患部の状態によっては内視鏡では手術できないことがあります)。

で、3 x 30日のロキソニンが処方されそうになったのですが、NSAIDsはこれまでも効かなかったしロキソニンの長期服用はイヤなので、五十肩の時にも使ったトラムセットの1日1錠版、ワントラムとリリカカプセル30日分を処方してもらいました。家に帰ってから、トラムセットじゃなくてノイロトロピン+カロナールだったことを思い出しましたが、まぁあまり変わらないか…。ノイロトロピンはうさぎが可哀想だし…。

で、最初の夜。とりあえず何度か目は覚ましましたが、少し姿勢を変える程度で寝直すことができ、切れ切れながら7時間寝られました。また歩行も前屈60度の状態から酷い猫背の人がヨタヨタ歩くという程度になりました。

あとは先輩患者から教わった本を参考にストレッチをし、その他この数日間痛めつけられていた梨状筋などのインナーマッスルをほぐしていくストレッチをすれば、だいぶ回復するはず。(追記:実際に効果の感じられたあ壁前屈ストレッチやドローインについては続編に詳細

いやはや…。

今までも基本腰痛持ちだったんですが、体重が90kgを切ってからは休まなければならないような腰痛にはなってませんでしたし、何よりも足がしびれるような症状は経験したことがなかったので、ビビりました。こんな風に突然来るんですね。

同じ病気をお持ちのみなさん、シンドイですけど何とか頑張りましょう!

■関連■

脊柱管狭窄症が来た(この記事)
脊柱管狭窄症その後
脊柱管狭窄症、発症から約1ヶ月

2017年8月3日木曜日

転職しました

前職「株式会社アークシステム」を2017年7月31日付けで退職しました。

同社は基本的に口頭伝達の文化のようで、全社員が共有するスケジューラにも有給休暇の予定が入力されておらず、出社予定を確認してメールを送っても期日までに回答がなく、あとで「休みでした」と言われることが何度もありました。

入社時に「聴覚障害なので大人数の会議は無理です」とお伝えしてあったのですが、アサインされた業務は大人数でのスタンダップミーティングや大人数でのヒアリングが必要なもので、最終的には要件聴取のヒアリングは倉橋の担当と申し渡されたことが退社の決定打となりました。

今から思うとStruts 2.0などのレガシー技術に適応できず凡ミスが続き文句だけ多い私を自主退社させたかったのでしょうか。もっと早く気づくべきでした。ごめんなさい。

退職届を提出した後、ちょっとIT業界に疲れたのでしばらく職業訓練校に通って3D CADの勉強でもしようと思っていたのですが、幸い若く勢いのある会社さんにIoT関連の研究職として拾っていただくことができました。

//  ちなみに職業訓練校は年齢制限があります。
//  事前にしっかり調べておきましょう(笑)。

現職にはまだ入ったばかりで右も左もわかりませんが、事前にレジュメが配布されて会議が定刻で開始され決定事項が確実にコミットされる、というごくあたり前の状況に感動しています。

株式会社アークシステムには大変お世話になりました。厚く御礼を申し上げますとともに今後のご発展をお祈りします。

ありがとうございました。

2017年7月26日水曜日

ESP32のsigmadeltaサンプル

大変ご無沙汰しております。 Arduino ESP32のサンプルとして入っているsigmadelta、当たり前だけどちゃんと音が出ますねぇw

手持ちの16khz/16bitのwavデータで試したらちゃんと歌ってくれますww

2017年6月8日木曜日

夏の生ゴミ臭対策

夏になると室温が高くなるので、何もしないと生ゴミ臭くなります。

■これまでの戦い■

・レジ袋で密封

毎日レジ袋で密封してみましたが、3日目になると臭い。

・吸水パッド

水分がいかんのではということで、シーツの下などに敷く介護用吸水パッドで包んでからレジ袋に密封してみましたが、ほぼ効果なしでした。

・おむつ用密封ゴミ箱

筒状のビニール袋が入っていて、汚物を入れて溶着する形式のものを使ってみましたが、少しは弱くなるものの臭さは残りました。なお、使わなくなった容器は、赤ちゃん産まれたばかりの友達に引き取っていただきました。

・ダストマン 生ゴミ用消臭シート

これは良かったです。レジ袋密封3日目でもゴミ箱を開けた時に立ち上る匂いが圧倒的に少なくなりました。

・冷凍

上記消臭シートが手に入りにくくなり、諦めて毎日冷凍しました。そりゃ効果ありますがめんどくさい。

■解決■

驚異の防臭袋 BOS (ボス) 生ゴミが臭わない袋、毎朝この袋に入れて以前と同じゴミバケツに入れてますが、全く匂いが漏れません。3日経過した魚のアラはさすがに少し魚臭いですが、ゴミ箱に顔を突っ込んで匂いを嗅いで臭うという程度で、魚を食べた翌々日は玄関入ると腐った魚の臭いがする、という状況からは程遠いです。

これと、ダストマン 生ゴミ用消臭シートの組み合わせで、ほぼ完全に臭わなくなりました。ありがたやありがたや。

あとは加齢臭何とかならないですかね…。

2017年5月17日水曜日

DMMから3Dプリント届いた!


注文から5日で届きました。発注時に一番心配だったのは、

箱にDMMって書いてあったらどうしよう

ってことだったんですが天地無用の印だけでした。却って怪しい気もしますが。

届いたものは上の写真の通り。表面はザラザラしていますが、家庭用3Dプリンタにあるような段差感はなく均質な感じです。ザラザラはかなりのザラザラで、皮膚炎対策にしている品質管理用手袋(薄くて通気性があるので皮膚炎の方にお薦めですw)の繊維にひっからまります。粒度は細かいので、アセトンで軽く表面を溶かせば十分実用になる感じです。

寸法精度は設計78mmの長辺で78.47mm、円柱の直径14mmが13.97mmでした。


ハンダ台にもジャストフィットですw

今回小物なので肉抜きもなにもしないで約800円ですみました。単純な形状なので箱などを作ってみないと何ともいえないですが、使いこなすノウハウなしでこの精度、この納期、この価格なら十分イケるんじゃないでしょうか。

2017年5月13日土曜日

はんだシュッ太郎

サンハヤト はんだシュッ太郎NEO 45Wタイプは、その名の通り(?)、ハンダを吸い取る道具です。

ハンダを吸い取るための道具としては、無動力のはんだ吸取器や吸い取り網などやがお馴染みですが、シュッ太郎はハンダ吸取器にヒーターが付いてます。

今回ちょっとゴツ目の部品を間違えて取り付けてしまいハンダを吸い取る必要が生じたのですが…ゴツいので普段使っている吸取器や吸い取り網ではたぶん無理。かと言って、2万円以上する電動ポンプ付きのものを買うのは辛い。

ということでヒーター+手動吸取器のコレを買ってみました。

結果として、ゴツいブロックターミナルもきれいにすっぽり外れました。ただし、

  1. 電動ではないので毎回ピストンを押し下げないといけない
  2. ピストンリリースボタンが上についているので逆手で握らないと使えない
  3. ヒーターの過熱が遅い
  4. 吸取り口が大きくて対象物が隠れて見えない

という問題があります。

ピストンを下げなければいけないのは承知の上ですが、ボタンが上の方についているのはちょっと慣れが必要でした…普段、ガングリップタイプのハンダごてなので。ヒーターの過熱が遅いのは、まぁ昔のハンダごてってこんな感じだったよね、とノスタルジーに浸る余裕があれば大丈夫(笑)。吸取り口が大きいのは、ランドごとすっぽり覆ってしまうので少なくとも2.5mmピッチぐらいで作業している分には許容範囲…かな?…というレベルですw

ヒータなしの吸取器が約1,000円、ヒーター付きが5,000円、ポンプもつけば20,000円…という費用感ですが、慣れない逆手での作業で1.6mm厚さ両面スルーホール基板にがっつりはんだ付けしたブロックターミナルをピンあたり3回程度の吸引で取り外すことができたので、私としては十分使い物になりました。

個人的に、今年は道具に投資する年度、と思っているので買ってみたのですが…「すばらしい!!!」と絶賛するほどではないものの、網組やヒーターなしの吸取器では十分に吸い取れない!と思っている方には十分コスパ高いと思います。

ユニバーサルボードで一工夫


■ユニバーサルボード苦手です■

いつもは回路図に赤ペンで配線済のラインを記入しながら配線するんですが、ボードの裏表変換しながら、表記の違うピンを探しながら…なので、効率悪いことおびただしいです。頭を使う作業と手作業が混在していると神経が無駄に疲れるんですよね。

いくつもの変換作業を行いながらなのでミスも出やすいですし、それが下に埋もれた線(写真でいえば01K - 17Pの緑など)だったりするともう大騒ぎです。

■作業を改善■

今回、ユニバーサルボード製作1時間ちょいで終わりました。ミスもなし。

私としては超高速だし、ノーミスなんて奇跡ですw

今回は少し頭を使いました。事前にSpread sheet上で信号名from, 信号名to, 配線from, 配線toの4つの列を持つ表を作ります。例えば赤い電源ラインは

  • 信号名From:ESP32 3v3
  • 信号名To:DEV 3v3
  • 配線名From:01S
  • 配線名To:17R

になります。配線マトリクス番号が必ず from < to になるようにしておきます。出来上がったら、配線fromと配線toを見ながら回路図を塗りつぶして確認します。ここまでが準備。

さて、配線です。「配線from」の列でソートしてから配線します。

写真の通り14列と17列の配線が埋まりやすいので、ここから始まる線を順番に片側だけはんだ付けして行き先までの長さでワイヤを切断/ストリップします。14/17列から11列へつながるワイヤはそのままto側もはんだ付けしますが、それ以外は放置です。同様のことを18列でも行い、fromを全部潰します。

宙ぶらりんになっているワイヤを片っ端からハンダメッキします。

「配線to」列でソートしてから残っている01列のSから順番に宙ぶらりんになっているワイヤをはんだ付けしていきます。順番にはんだ付けしていくだけなので、はんだ付けに集中できます。

回路図を読んだり裏表変換を使ったりという多少なりとも頭を使う作業と、単純なはんだ付け作業を切り分けたことで、頭は疲れないし単純作業も楽しく進みます。影になるランドもないので、ブリッジなどのリスクも少なくなります。

最後に配線fromと配線toを見ながらテスターで導通確認をします。準備作業30分、配線に35分、確認5分でした。

なかなか効率的です。お試しくださいませ。

追記:写真のユニバーサルボードはこれです。340円で10枚セット。商品名長いな。
HiLetgo 10PCS 5*7CM FR-4 ユニバーサル ブレッドボード プロトタイプ PCB ダブルサイド Tinned 1.6mm Thick

2017年5月4日木曜日

ESP32とI2SアンプをつないでWebRadioを受信


■ESP8266のWebRadio未だ成功せず■

以前ESP-WROOM-02で試した時はうんともすんともだったのですが、今回ESP32-DevKitC ESP-WROOM-32開発ボードMAX98357A(I2S 3W D級アンプ)という組み合わせであっさり成功しました。

■ESP32のI2Sはあっさり動いた■

接続はGPIO22とDIN、GPIO25とLRC、GPIO26とBCLK、あとは3v3とVin、Gnd-Gndを接続するだけです。このブレッドボードだと1列しか外に出ないので、IO22, IO25, IO26はモジュール下から直接硬いジャンパーワイヤーで接続しました。赤黒2本のジャンパーはアンプの出力をヘッドホンジャックにつなぐためのものです。

ESP-IDFは事前にインストール済(ESP32開発ボードをMacで)だったので、上記をzipでダウンロードして解凍、一番上のディレクトリでmake menuconfig、Serial flasher configでシリアル関連の情報(/dev/tty.SLAB_USBtoUART、速度921600、detect flash size when flashing bootloader, make monitor boud rateを921600)、Wifi ConfigurationでSSIDとPassword、AudioでGeneric I2Sを選択し、保存します。

make flashであとはコンパイル&ビルド&書き込み。プリセットされた局から明るい音楽が流れてきます…と思ったらバッファーアンダーランでガチャガチャになりますw 

main/include/playconfig.hに局がいくつか設定されていますが、#define PLAY_URL "http://ice1.somafm.com/illstreet-128-mp3"は’それよりだいぶ聞きやすいようです。

いやー。MAX98357AはちっこいのにI2S入力でD級3W出力。すげー音量ですし鳴らしっぱなしでも温まりもしません。最近のD級アンプはすごいなや。

とりあえずESP32 + I2Sが動作するということは確認できたので、Kickstarterのお手伝いプロジェクトは次に進みます;-)

2017年4月27日木曜日

美しいツールクリップ(改)

タイトル訂正:土台だけ美しいツールクリップ、ですねw>UVパテ的に

■ツールクリップ(改)■

前回の続きです。

ミストラルさんに10mm厚の透明アクリル板で土台を作ってもらいました。今回、自動車ダッシュボード固定用の粘着シートを使ったので、それと同サイズの76ミリ径でカット、その中心に自在雲台の土台33mm径の彫刻を少し深め、荒目の彫刻を入れてもらいました。少なくとも私が作るようなサイズのものだとミストラルさんが一番小回りが効いて価格もリーズナブル、いつもお世話になってます。


さて、例によって、UVレジンで接着します。

がっつり固まったところで、アクリルをきれいに清掃してから粘着シートを貼ります。気泡が入ってせっかくのアクリルの透明感がアレですが、できあがり。


ハンダごてで押したぐらいでは動きません。が、むしろ粘着が強すぎるぐらいなので、少し手垢を付けてから使いましょう。私の机、それほど平滑ではないのですが、べったり張り付いてヘラをコジ入れてやっとハガしましたw ああびっくりしたww

自分へのご褒美(笑)で少し良いデジタルノギスを買って正解でした。レーザー加工がいくら正確とはいえ、私の目+物差しじゃ精度は出ません。でもノギスなら正しい使い方をすればすごい精度で計ってくれますので。

私のようにダメな手とダメな目を持つ工作好きは道具に頼りましょう!

2017年4月22日土曜日

銅線をハンダメッキする

最近新しいのを買った。減らないのでたぶん生涯最後のペーストw

■銅線ハンダメッキ方法■

初心者向けです。

基板などにはんだ付けする前に銅線にハンダを乗せるハンダメッキ仕上げをしておくと、後のはんだ付けがラクになります。でも、いくつかの電子工作系ブログ、主にソフトウェア寄りのブログで「銅線にハンダが乗らない」と苦労している人を複数見かけたので、イニシエの技術を一つ。
  1. 被覆を剥く。高いものではないのでワイヤストリッパーを使いましょう。人生が変わります。
  2. ハンダごてにハンダを少し載せておきます。
  3. 露出した銅線をはんだペーストに突っ込みます。溶けて広がるので、ついてるかどうか分からない程度の少量でいいです。
  4. ペーストのついた銅線をハンダごてに当てます。
  5. ペーストを拭き取る。
  6. 基板のはんだ付けがすべて終わったところで、フラックスクリーナーIPA無水アルコールなどできれいに掃除しましょう。

なんということでしょう、ハンダが吸い込まれるように銅線に広がっていきます!

ハンダにはフラックスが封入されていて、はんだ付けする時に溶けて広がるのですが、蒸発しやすいのでハンダメッキするような時は常にハンダを供給しないとうまくいきません。でもこのように対象物にペーストを付けておくと、被覆を剥いて時間が経ち少し褐色になったような銅線や太くて熱の回らないごつい端子ですらハンダの方から勝手にしみ込んでいってくれます。

これは秋葉原の店先で真空管ラジオ作っているおっちゃんがやってたテクニックです。見たのはもう45年前、確か土橋くん山科くんと一緒だったな(笑)。どうして中学校の同級生の名前は覚えているのに新しいAPIを覚えられn(ry

なおハンダペーストは糊状になったハンダ(ハンダクリーム / クリームハンダ)ではないのでお間違いなく。

ハンダペーストは基板、特に精密基板には使わないこと、とメーカーのWebに書いてありますので、守ってくださいね。基板にはフラックスを使いましょう。上でも書きましたが、半田付けが終わったら、ペーストやフラックスはきれいに掃除しましょう。フラックスは無洗浄タイプもありますが、掃除しておくと見た目がきれいになり、ハンダ不良を見つけやすくなります。

よくブログに焦げたフラックスそのままの写真が上がってたりしますが、きれいな方がいいじゃん?(語尾上げ

ポリウレタン銅線(UEW線・エナメル線)を使う


■追記2018/11/05■

ニキシー管時計に使ってみました。もうちょっと細いUEW線にして、はんだ付けする相手もごっつい端子、という状態だと実に便利でした。


■追記2018/11/25■

この↓記事の時にはUEW線が太すぎて十分に加熱されなかったのがうまく使えなかった原因です。その後、普通にユニバーサル基板を作りましたが架橋ポリエチレン被覆を切ったりむいたりで作業するよりも2/3ぐらいの時間で出来上がりました。

1対1の配線だと時間的なメリットは少ないのですが、I2CやGNDのように複数箇所を渡っていくような配線だと普通の被覆スズメッキ線よりも楽です。何でも昔メモリ基板などを作る際には、いちいち切らないで配線していき、最後に不要なところをカットしたんだそうで、それはかなり効率良さそうです…わたしがやると切り忘れて大惨事になりそうですけども。

ちょっとArduinoを使うぐらいでも、架橋ポリエチレン被覆だと配線が盛り上がってしまうのですが、細い細いUEW線だとカサが少なくて不安になりますw 完成した後、フラックスクリーナーとブラシでゴシゴシこすったのですが、断線等はありませんでした。

ただ、コテをあてる時間が長いのと揮発した樹脂がまざるせいか、どうもハンダの表面がきれいになりません。なにかコツがあるのでしょうか…。まだまだ練習は必要です。

このぐらいの規模の電子工作が一番楽しいわ

■ポリウレタン銅線の準備■

電子工作部で「ポリウレタン銅線だと配線がすっきりまとまる」ということを拝見して、とりあえず買ってみました。

ワイヤリングペンというのがあると便利らしいのですが簡単に入手できなかったので、シャープペンを流用しました。わりと太めのポリウレタン銅線(秋月で一番太いやつ)を買ってしまったので、芯を追加するときと同様に後ろから通そうと思っても無理でした。もらいものの安いペンを使ったのですが、高いやつなら後ろから通し易いかもしれませんが、無いものはしょうがないので、

  1. ポリウレタン銅線を30cmぐらいに切断してシャーペンの先から通す
  2. 後ろ(消しゴムついてるとこ)から出して、ボビンのポリウレタン銅線と突き合わせではんだ付けする
  3. 引っ張って通す
という難しいワザを強いられました。断面0.3mmぐらいで0.5mmを超えない太さではんだ付けするのは難しかった……。コツは被覆が溶けない短時間のうちに銅が露出した断面同士でだけハンダを溶かす、という感じです。断面はペーストを塗ってからハンダごてに片方ずつ当ててハンダメッキしておき、作業台にマスキングテープなどで空中に浮かせて突き合わせる状態で固定しておき、ハンダゴテと両断面を1点でくっつけます。

作業中に「和風総本家」のナレーションが聞こえました(嘘)。


で、ポリウレタン銅線はボビンで買ったのですが、ずっしり重いこれをワイヤリングペンのようにペンに取り付けるのは無理だし、かと言っていちいち巻き直すのもめんどくさい。かといってボビンのまま転がしておくと、巻きが勝手に解けていって収集がつかなくなります。ので、とりあえず安いハンダ台を買いました。

届いたそれに取り付けようとしたら…芯が太くてボビン通りませんorz ってことでとりあえずハンダ台はハンダの台として使います。工作の質や梱包が極めて雑で新品なのにとてもそうは見えないという中華クォリティに痺れます。

矢田さん、3Dプリンタで軸作って♡

■使ってみた■

さてエナメル線のはんだ付けをやってみました。ハンダゴテをあてると被覆が溶けるのでいちいち剥がさなくて良い、とのこと。

…たしかに溶けるのですが、共晶ハンダの温度だとすごく時間がかかります。これがさくさく溶けてくれれば作業性良いと思うのですが、10秒ぐらい待たないとハンダが乗らないのでリズムに乗れません。作業時間としては、ワイヤストリッパで架橋ポリエチレンで被覆をむくのと同程度なのだと思いますが、待っている時間と確実に溶けたかどうかを目視で確認できないのはちょっと辛いです。

出来上がったのが一番上の写真です。BME280ブレイクアウト基板のモード設定とアドレス設定用。BME280ブレイクアウトには4ピンと6ピンがあって、4ピンの方が使いやすいのですが何故か6ピンの方が安いのでこっちを大量に買いました。でもシルク汚いっすw

部品1 - 部品2 - 部品3 …と連続して渡していくような場合、部品2のところでカットしなくて良いという点に魅力を感じていたのですが。うーむ。

またときどき引っ張り出して練習してみます。

Board1用拡張基板


■ESP-WROOM-02 Board1用基板■

先日pcbgogoに発注した基板です。
  • ESP-WROOM-02 Board1専用
  • DS1307+(RTC)装着可能(xtalパスコンは表面実装)
  • DCジャックまたは2ピンの端子から給電
  • 秋月の超小型USBシリアル変換モジュール用ソケット
    デバッグ中にUSBシリアルからの給電をカットできるジャンパー付き
  • ストロベリーリナックスの電流電圧電力モジュールを2個搭載可能
  • 電流・電圧測定切り替え用ソルダージャンパー付きコネクタ
  • 電流・電圧出力型センサ接続コネクタ2個
  • I2Cコネクタ2個
  • GPIOコネクタ2個
  • 8 x 9のスルーホールユニバーサル領域

という「何に使うのコレw」な仕様の基板です。電流出力形のセンサーを2個接続する必要があり、ユニバーサル基板を作るのが面倒なので基板を起こしてはんだ付けしました。

どうせ基板起こすなら直接INA226載せた方がいいんじゃない?とも思ったのですが、INA226のEagleライブラリが見つからなかったのでこういう形にしました。手間を省くために基板を起こしたのに基板設計で手間取っては本末転倒なので。

部品の取り付けはリフローの時間を含めて40分ぐらい。たくさんのピンヘッダをカットするだけで15分ぐらいかかったような気がする。まぁ基板設計と発注のやりとりで2時間かかっていますけども。

なお、組み上げた当初、I2Cが動かなくて焦りましたが、原因はプルアップ抵抗。今回使ったどのモジュールにもI2Cプルアップ抵抗がついていなかったのです。「どうせ外付けのI2Cモジュールでプルアップしてるから要らないよな」って付けていなかったんですが、Board1にはプルアップ用ソルダージャンパーがあるのでセーフです。

INA226 x 2個搭載というのはさすがにマニアックな仕様だと思いますが、拡張ボードって需要ありますかね? もしあれば、コメントいただければ幸いです。

【CM】
こういう基板なら 'ポケットマネーの費用感' で作ります。

倉橋屋 info@kurahashi-ya.com までご連絡ください。

ソフト開発もやってます(いかん、こっちが本業だった)。

2017年4月21日金曜日

pcbgogoを使ってみた


先日、受託した装置のために久しぶりにユニバーサル基板を使ったのですが…ユニバーサル基板にちょこっと部品を載せるだけで2時間かかってしまいました。

基板起こした方が良いかなぁと考えている時に、PCBGOGOの広告が目に止まりました。基本料金でも注文から3-4日で発送とのことで、週末メーカーの私としては、それなら週末に設計して翌週に実装、というサイクルで仕事できます。

ってことで、小一時間かけてEagleで設計して発注してみました。elecrowと多少手順は異なりますが、基板の色、納期、出荷方法(DHLかFedex)を選ぶと価格が表示され、Gerberを添付してPayPalで支払うのはだいたい似たような感じです。50x100mm、白レジスト、1.6mm、FedExを指定して約2500円でした(為替レートにより変わります)。ElecrowでOCS/ANAを指定した場合と同じような金額です。

違うのは日曜日も工場が動いているということと、Webから制作過程を細かく確認できるという点。elecrowで土曜日発送に間に合わないと月曜日発送になってしまうので微妙に辛いんですよね。制作過程は別に無くても良いんですが、とりあえず「おお、もう穴あけまで!」と確認できるのはちょっと楽しいです(笑)。

さて、4月14日に発注して17日Fedexで発送。到着予定20日〜18:00って出て、一度税関遅延で伸びそうになったけど無事20日の午前中に到着。

で、基板ですが、仕上がりは上の写真の通りきれいです。エッジの処理もしっかりしていて、Elecrowのprototypeよりも格段に上です。Elecrowだとガラス繊維がびよんと飛び出していることがあったりしますからねw 緑1.6mm以外を指定するとElecrowはシルクがかすれたりズレていることが多いのですが、白1.6mmでもイケるのはありがたいです。

ただ、残念ながら、裏面のレジストが少しズレています。全部ではないですし、ハンダ不良につながるほどではありませんが、0.5mm QFPなどだと問題になるかもしれないです。Elecrowではレジストがこんなにズレていたことはなかったです。

ということで、精密なパターンの基板であれば緑1.6mmを指定してElecrow、それ以外ならpcbgogo…というのが現在の評価です。

よっぽど急ぎや簡単なものでない限りは、ユニバーサル基板使わなくても良さそうです。

…と書いていたところに、先日、何かのついでに注文した激安ユニバーサル基板が届きました。10枚350円。いつかこれを全部使い切る日が来るのでしょうか?(遠い目

2017年4月18日火曜日

ちょっとした作業に


■はんだ付け用作業台を自作■

逆作用ピンセットのついた台が市販されているんですが、今ひとつ作りが荒いので、安物でも滑らかに動くカメラ用自在雲台Gootの逆作用ピンセットを使って自作しました。

自在雲台はツマミ一つで縦横に動かすことが出来、重いカメラでもしっかり固定できるようになっているので非常に使いやすいです。前回UVレジンでくっつけたらあっさり取れてしまったんだけど、今回はヤスリで表面に傷をつけてからIPA(イソプロピルアルコール)で念入りに脱脂、それから接着しました。

接着はUVレジンUV LEDで硬化させてから太陽光にしばらく当て、ダメ押しにUVパテを塗ってUV LED+太陽光。

今度はしっかり接着できました。

そのままだと底がつるつるですべるので、自動車ダッシュボードなんかに吸盤を固定する時につかう吸着シートを底に貼りました。

15x20mmぐらいの小さなブレイクアウト基板を扱ったりするのに便利です。

■追記■

改良しました。

2017年4月16日日曜日

焼き餃子が簡単に

■焼き餃子省力化■

焼き餃子をきっちりカリッと焼くのは難しいですが、私は長年の研鑽と餃子用フライパンのおかげで熟練の域に達した。

…のですが。

昨年買った温度制御付きガスコンロ(Rinnaiラクシエプライプ)だと
  1. フライパンをコンロに載せて180度温度設定
  2. 油をひく
  3. 餃子を並べる
  4. 自動的に火が弱くなった=180度まで上がったところで水を入れフタをする
  5. 沸騰したら火力を弱くして所定の時間待つ
  6. お湯を捨ててごま油をたらしずらした状態でフタを乗せる(油が跳ねるのでフタをするけどピッタリ閉めると水が蒸発しないので)
  7. また180度に設定して中火
  8. 火が弱くなった=180度まで上がったところでできあがり

と、完全に機械任せになりました。フライパンの厚さなどによって170度や190度にして様子を見る必要があると思いますが、一度確定するとあとは機械任せです。

2017年4月14日金曜日

DS1307に水晶発振器を取り付ける



まぁ表題の通りですw

DS1307+は手頃なRTCですが、ユニバーサルボードなどでもっと手軽に使うために、32768hzの表面実装水晶発振器を直接貼り付けました。

まず、ごく少量の水で湿らせた耐熱スポンジ(自重5gに対し水5g程度)に作業用ブレッドボード(配線用とは別にはんだ付け作業用のを用意しておくと気兼ねなく使えます)を輪ゴムでとめてから、DS1307+を挿します。

続いて、UV硬化レジンを爪楊枝で塗ります。UV硬化接着剤は10倍ぐらい高価なのであまり強度の必要のない箇所にはレジンを使ってます。まぁ瞬間接着剤ほどの強度はないですが、ガラスコップに貼り付けたアクリル板を剥がすのに渾身の力を込めないと無理なので、それなりに強度はあります。今回の用途には十分ですね。ちなみに私はUV硬化レジンを適量シリンジに入れてアルミホイルで包んで置いてあります。いちいちレジンの瓶から他に移さなくても少量使えるので便利です。

レジンを硬化させるには375nm波長の蛍光灯か日亜製LEDを使ったライトが良いです。上記レジンの場合、10秒で触ってもべたつかなくなり、厚めに塗っても1分ぐらい照射すれば完全に硬化します。違う波長の安いLEDランプだとぜんぜん硬化しないんですよね。なお、厚く塗った場合にはダメ押しで太陽光の下にしばらく放置すると良いそうです。

急な雨に注意が必要ですが(経験者談)。


ピンセットで慎重に水晶発振器を載せます。とはいえ瞬間接着剤ではないので時間を気にしないで作業できますし、適度にとろみのある液体なので不器用な私でも全然楽勝。念のためですが、表面実装の水晶は電極をこちらに向けて取り付けます。


位置が決まったら、ピンにフラックスを塗り、はんだ付けします。クリームはんだを使う方が良いと思いますが、冷蔵庫から出すのが面倒だったので普通のハンダを使いました。最後にフラックスクリーナーでよく掃除して出来上がりです。


これでSDA, SCL, Vcc, Gndの4本を配線するだけでDS1307を使えるようになりました(Vbatは別w)。

2017年4月11日火曜日

ついに究極のはんだ付け作業台を発掘!(しかも200円)

それはホーザン(HOZAN) H-108です。



ご存知、ハンダゴテの先を掃除する耐熱性の高いスポンジです。

作業台として使う場合にも使用前にごくごく少量の水で湿らせておきます。完全に乾いてしまうと固くなって机の上で滑りやすくなってしまいますので、それを避けるためですが、コテを拭うときとは異なり水はできるだけ絞ってください。自重5g+水5gぐらいがベストです。ジップロックにスポンジと水5gを入れて密封しておくか、水を含ませて絞った後(強く絞りすぎるとちぎれます)にペーパータオル等で挟んで丁寧に叩くといい感じです。ジップロックに入れたものを複数用意しておくのも良いかもしれません。

基板のスルーホールにパーツのピンを通してからスポンジを当て、輪ゴムなどで固定します。見た目はアレですが。この時、ピンの傾きは部品が斜めになっているということなので、直します。


そして、どんどんはんだ付けします。スポンジが机のほどよく吸い付くし、コテで上から押さえても逃げないので、ベタアースにつながったランドでも熱をしっかり伝えることができます。

また、ネジなどで止めているわけではないので、任意の角度に回転させて作業しやすい位置で作業をすることができます。


熱に弱い部品もそのまま放熱クリップで止めれば大丈夫。


基本通り、中央よりの背の低い部品から何段階化に分けて作業し、最後に余分なピンを切ってフラックスクリーナーで掃除をすればできあがり。耐熱性の高いスポンジなので、表に伝わった熱ぐらいではびくともしません。

ちょっと高価な回転式のはんだ付け作業台で、アームが裏側の部品脱落を押さえてくれるものや角型のケースに入ったスポンジでがっちりと部品を押さえ込んでしまうものなどをみなさんもご覧になったことがあるかと思います。私が先日買った安い作業台でも何とかあんな風に脱落防止できないかと思ってスポンジを買ってみたのですが…いやー、まさか輪ゴムで止めて置くだけでこんなに使いやすいとは。

できあがりはこちらになります。ベタグラウンドとつながったランドもきれいにフィレットが形成されて熱がよく回せています。不織布の繊維が残っていますがそれは目をつぶってくださいworz



こんなにストレスなくはんだ付けできる作業台は他にありません(自画自賛)。しかも200円で買えます。騙されたと思ってお試しあれ。

2017年4月9日日曜日

食物繊維摂取

2ヶ月ほどの実験結果。

朝のコーヒーと夕食に、食物繊維を入れてみた。朝夕5gずつの摂取と10-15g摂取。歴然とした違いが出ました。

 5gずつ摂取 : トイレットペーパー平均1巻6日
10g以上摂取 : トイレットペーパー平均1巻8日

尾籠な話ですみませんが、排泄時のキレがよく、ウォッシュレット作動時間も短いです。

食物繊維はイヌリンなどいろいろ試したけどデキストリンに落ち着きました。コーヒーに10g入れても特にへんな味がしたり固まったりしません。なお、いきなり2kgは多いと思うので、同じとこの400g入りなどで試してみると良いかと思います。

一度コーヒーに20g入れてしまったことがありましたが、その日は屁が止まりませんでしたので容量用法をまもっt(ry

あと、こういう粉モノはいちいちスプーンで出していると面倒なので、こういうフタのついたプロテインシェイカーに入れておくと便利です。うちはロサンゼルスのサプリ屋さんからプロテインを買っているのですが、そこが毎回こういうボトルを付けてくれます。たくさんゴロゴロしているので片栗粉や粉末乾燥オカラなども入れてますが、なかなか便利です。

ハンダゴテ作業台 2種

ebayで安いはんだ付け作業台を見つけたので、買って使ってみました。

■DURATOOL PCB HOLDER■

イギリスからの送料込みで2,000円ぐらい。思っていたよりも作りはしっかりしているけど、バネの軸を通す穴に遊びが大きくてちょっと不安。あとデカい。

これはC基板ではないですが
とりあえず、秋月のC基板で試してみる。スライド部分を固定するネジが小さい上に回しにくいので、気合を入れて締めないとバネに負けて開いてしまう。基板はピッチ方向に回転可能で、回転の渋さもネジで調整可能。

左右で基板を咥えるところの溝が結構深くて、私の基板の様にギリギリまで部品を載せてるとちょっと苦労しますw

机から作業点までの距離があるので、手が震えるw 私はガングリップタイプのハンダゴテだから手首を机に置いて作業できるけど、普通のスティック型ハンダゴテだとちょっとしんどいかも。

久しぶりにユニバーサルボード作業だったのですが、裏表くるくるまわしながら作業するのには便利でした。

■Universal PC Circuit Board Holder■

送料込みで492円。単純な構造で大きなものは扱えない。下の角棒に基板を挟む溝のついたアルミブロックが2個ついていて、上からバネのつい棒の溝とで基板を固定する方式。スキマが大きいけど、3点で保持するので安定している。


基板の着脱はちょっと面倒。脱は簡単なんだけど、装着の際には下のスライダの位置をあわせつつ上の溝にひっかけなければいけないので、不器用な私ではサクサクできない。なので、スルーホール基板の作業向きではなく、小さな表面実装基板でずーっと表側の作業をする、ような場合に良いかと思います。



ベースはただの板で角度などはいっさい調整できないので、カメラ用の自在雲台とスマフォ用アダプタに取り付けてみたらぴったり合ってしまったww


うーん、普段はPanaViseのコレ↓を使って作業していますが、これ、幅を変更するのにねじを延々と回し続けなければいけないので、横長の基板を縦位置に変更したいようば場合にめんどくさいんですよね。



かといって、PanaVise 315 PCBホルダだと、鶏を割くに牛刀を用いるって↓ぐあいに。これの小さいやつ出してくれないかなー。形だけならアクリルで作れるんですが、左側のレバー機構が良い感じにバネが効いてて私の工作技術で作れるとは思えませんw