2026年7月10日金曜日

OpenPnP:ノズルが部品の一部と認識されてしまう件


以前にも書きましたが、OpenPnPはOpenCVパイプラインで画像処理をおこない、ピックアップした部品の底面がフットプリントと一致しているか照合する、なんて処理を行ってくれます。素晴らしいです。

が、なぜかうちではノズルの緑色を部品の一部と認識してしまいます。

NotebookLMに聞いても、カメラをいじれとかスライダーでスレッショルドと最小サイズを調整しろというばかり。やってます、そんなこと。

が、ちょっと愚痴で「ノズルの緑色がうまく認識されていないみたいだ」と言ったらば……ノズルキャリブレーションの機能として、位置合わせだけでなく色合わせもやってくれるのだという情報が!

早く言ってよ……いや、私の聴き方が悪かった。症状を正確に伝えていなかった。

で、その方法ですが、

  • まず設定したいノズルをロード
  • Machine Setup -> Nozzle Tips -> ノズルをクリック -> Calibrationタブ -> 下の方にスクロールしていくとBackground Calibrationというパートが出てきます。色環も出てきます。
  • ここにMethodというプルダウンがありますが、「Brightness And KeyColor」に設定し、Applyします。
  • これで上の方にスクロールして戻り、キャリブレーションボタンをクリックし、また一番下に戻ると……おお!めでたく色相環(環じゃないな、なんて言うんでしたっけ)の緑色がアクティブに!!

これでノズルの緑色が見事に除外されます。

ついでにまた一番上までスクロールして、Auto Recalibrationの設定を「NozzleTipChange」にするとノズルを交換するたびに自動的に色彩と位置を較正してくれるので、部屋の照明が変わったりしても大丈夫です。

よかったよかった。

ついでにTips

ときどきチップ抵抗を吸い上げると横倒しに吸っていることがあります。ノズルが降りる時に押しつぶしているかそれとも密着が足りないのかと高さを微調整して直ったこともあったのですが今日は頑固に直りませんでした。

試行錯誤の結果、一段階太いノズルをつかうことで解決しました。

たとえば、ノズルを売っているお店などでは503ノズルは0402/0603、504は0603/0805/1206……等と書いてあるのですが、0603は504で吸う方が安定します。

まぁあまりノズルが大きすぎると中に吸い込まれちゃいますので限度はありますけども(それを懸念して細いノズルを選んでいました)。

試行錯誤の一つとして頭の片隅においといていただければ。

2026年7月9日木曜日

最近中華で売っている小さなステンシルプリターが届いた

少し悪意のある写真w

以前業務用ステンシルプリンターを使っていました。業務用といっても手動式、位置決めネジがたくさんついたガリ版印刷機、みたいなやつです。

ガリ版って死語だな……。

ただPCB Aが安価に使えるようになって自宅リフローの必要性が薄れ、かつ巨大なフレーム付きステンシルをつかうため送料が高いというのが主な理由です。しっかりして位置合わせの自由度も高くて良いのですが譲渡しました。

しかし、最近また自宅リフローを始めました。中華PCB Aの納期が遅くなることが多く、費用(特に部品代)も高騰気味だからです。

実装機導入関連

3Dプリントした台、もしくは余り基板を下敷きに3枚張り合わせる昔ながらの方法でスキージングしていましたが……アリエクスプレスやJLCPCBで小さいサイズのステンシルプリンタを見かけるようになり、生産性向上のために買ってみました

SMT Stencil Printing - Suitable for 100x100mm Stencils

結論から言うと、生産性は上がらないですね。あと厚さも1.6mm専用でそれ以外だと隙間ができます。広告にはその機構らしきもの(Dial lift mechanism)があるのですが、実機には見当たりませんでした。


縦方向の位置合わせは慣れは必要なもののちゃんと機能します。

問題は横方向で……土台に磁石でくっつく20mmほどのピンで動かないようにする、だけです。磁石なので微調整しても浮いたり動いたりしてズレます。2012ぐらいならいいと思いますが1005やQFNとなると毎回顕微鏡で見ながら横からコンコンして合わせる始末ですw 

せめて最初の1回苦労しても2回め以降はスムーズ、ならステンシルプリンタの意味があるのですが。

昔使っていた業務用ステンシルプリンターと比べるとガタが少ないですし、何より小さいので顕微鏡下で微調整できるのはメリットです。しかし、微動機構が一切ないのは辛いですね。購入を勧めるかといえば微妙です。

これを買ってメリットがあるのはどういう人だろう?というのが疑問。

以下、一応、昔使ってたステンシルプリンタでの経験も踏まえて、使い方です(左利きの方は適宜読み替えてください)。

  1. 上フレームのバネのところのネジを緩めて、バネ押さえを一番奥に動かしておく
  2. 上フレームの手前2本のネジを緩めてステンシルを挟む。
  3. 上フレームの奥3本のネジを緩めてステンシルを挟む。この際、3本のネジを緩めすぎるとボルトが中におっこちて面倒なので気をつける
  4. 上フレーム左右のバネをいい感じに圧縮してネジで抑える。
    • この機能がステンシルプリンタをつかう最大のメリットかもしれません。ステンシルがぴーんと貼るので、基板との間に隙間ができにくいんです。うまく調整すれば、の話ですが。
  5. 上フレーム手前の下側に白い足がついているので、ステンシルと基板がぴったり密着しつつ足と土台がツライチになるように調整する。
    • 悲しいことにこの足のネジには固定機構がないので、ときどき調整・確認する必要があります。我が家ではどうせ1.6mm専用機なのでロックタイトで固めてしまおうかと思ってます。
  6. 下フレーム、奥の横バーの左右2本のネジを適宜緩める
  7. 下フレーム、手前のバーを押さえているバネの金具のネジを緩める
  8. 下フレームの奥と手前のバーの間に基板をはさんで、いい感じにステンシルの下に動かしてほぼぴったりの位置に移動する
  9. 下フレーム奥のバーの左側のネジを7割ぐらいしめる(勝手に動かないけど動かそうとすれば動く程度)。ステンシルとズレていないことを確認しながら右側も7割締める。
  10. 黒いバーのついた磁石を基板の左側に密着させる←重要
  11. ステンシルとのズレを確認しつつネジを少しずつ締めていく。
  12. 決まった!と思ったら下フレーム手前バーのバネをほどよく奥に押し上げてネジ締める。

まぁこんな感じです。業務用ステンシルプリンターは微動機能があちこちにあって、前後・左右・上下・基板厚・回転が可能でした。まぁそれ全部やれとはいわないですけども……小さくて微調整が可能でずれない、というものがあればいいんですけどね。

その前に、VOLTERAみたいにはんだペースト塗れればいいんですが(あれは低温ハンダ用だったりいろいろ制約があるんですよね……個人的に一番の制約はテクノアルファという代理店ですが)。

2026年7月4日土曜日

OpenPnP:Reference Auto Feederで4mmピッチ以外の部品を使う方法

Reference Auto Feederは穴間隔=部品間隔=4mmという前提で作られているので、そのままでは部品間隔2mmの0402には対応できません。PSE-3000の動画に説明がありました。


動画を送りながら設定するのは煩雑なので、メモとしてまとめました。

  • フィーダーのIDはxxxとします。実際の番号で置き換えてください。
  • Machine Setting→Heads→Actuator、ReferenceActuatorを追加し、追加したactiatorをクリック
    • DriverはCH、IDとして「feeder id xxx」を入力、
    • Machine CoordinationをWaitfor, none, noneに変更、Apply
  • Machine Setting→Drivers→USB SERIAL CH341を選ぶ
    • Gcodeタブ
      • Head Moutable : 上で登録した「feeder id xxx」を選ぶ
      • Setting:ACTUATE_BOOLEAN_COMMANDを選ぶ
      • Gcodeとして「M600 Nxxx F1 T」を入力、Apply
  • Feeders
    • ReferencePushPullFeederを追加、当該feederをクリック
      • configurationタブ
        • Partを選ぶ
        • カメラで下から2番めの部品をPick Locationのカメラ座標として指定
        • ノズル先端を部品にくっつけて保存、ノズルを動かさずにそのままAutoSetupを実行。正しいところに移動するか確認
          • ※ノズルクラッシュで散々痛い目にあってきたので「P」に戻してから操作したいのですが、Zを「P」で戻してからAutoSetupを押すとZ座標がキャンセルされてしまう症状に頭を抱えました……
      • push pull motionタブ
        • Feeder idとしてfeeder id xxxを選び、ほかは触らずApply
  • 動作確認
    • feederでピックアップ→partのbottom visionで確認……を3回繰り返して問題なければOK
    • ※3回繰り返すのはfeed動作も含めて確認するため

 という感じです。自分のメモですが、わからないところがあれば聞いてください。

2026年7月3日金曜日

GreenPAK : CNT/DLYについて

 もうすでにブログ等で書いておられる方も多いのですが、いじって失敗しないと覚えないタイプなので、基礎的なところから再履修しております。

CNT / DLYの動作です。条件は固定しました。

  • 入力(緑色)はHigh 1sec + Low 4secの繰り返し
  • CNT / DLYの設定
    • クロック入力 : CLK0 / 64 = 32Hz
    • Edge Mode Select : Rising
    • あとはデフォルト
  • 出力は青色です

では、見ていきます。

One Shot

これは非常に素直ですね、Edgeで設定した幅のパルスが出ます。

Delay

立ち上がりのパルスから計時開始、設定した時間が経過したところでパルスが立ち上がります。750mSecにすると立ち上がりから250mSec後に出力が立ち上がり、入力パルスがLowに下がると出力もLowに。

ただ、設定したDelay幅よりも入力幅が短いと何も出ません。以下は1500mSec設定です。

Frequency Detect(Rising)

基本的に入力するパルスの周期 <= 設定した周期 ならば出力Highになります。ただ、<のときと=の時では、最初にHighになるタイミングが一つズレます。

上の通り5秒未満に設定すると何も出ません。

5秒だと10秒のところでHIGHになります。

5秒以上に設定すると5秒からHIGHになります。たぶん「設定した秒数よりも短い間隔でパルスが来ればHighになる」というのが本来の機能なのだと思いますが、起動後はPORなどでうまくカウントがスタートしないんでしょうね。

Frequency Detect(Both)

上記はEdgeをRisingにしていましたが、Bothにすると↑↓の1秒と↓↑の4秒にそれぞれ反応します。

1秒


4秒未満


4秒


4秒より大きい


Reset Conter

Edge(この場合はRising)が来ると設定した間隔でパルスを出し始め、次のEdgeが来るとまたパルスを出し始めます。

Edge Detect

名前の通り、Edge(例によってriging)が来ると短いパルスを出します。他のCNT系はクロック幅のパルスを出すのですが、ここは短いのが出ます。Counter値を変えても特に何も起こりません。

Delayed Edge Detect

前記Delayとは違ってパルスを出します。ただ、Delay同様に入力信号のパルス幅よりも長いdelayを設定すると出力なんもでません。

まず500mSec。Edge(Rising)の500mSecあとに細いパルス出ていますね。

1Sec以上に設定するとパルス出ません。

まとめ

Delay / Delayed Edge Detectは、ちょっと試したときに意図した動作をしなかったので、放置していたのですが、Delayed Edge Detectのような機能を実装するのにCNTを2つとLUT一つ使っていたので、とても助かりますw

やっぱ基礎大事っす……細かく動作確認しないと駄目ですわね。

FSMも「アップダウンカウンターっすか?」とか言ってないで、ちゃんと調べないといけないな……

2026年7月2日木曜日

XIAO MG24のD1とD3に気をつけて

D0 - D3にロータリーディップSWをつないで使用しました。

症状:特定の数値の時にハングしたりLED点灯しっぱなしになったり。

原因:D1(PC1)とD3(PC3)がブート時に特殊機能を持つピンだった。

  • D1(PC1) = DEEP_SLEEP_ESCAPE_PIN:
    • ArduinoLowPower.cppの escape_hatch() が setup() より前に実行される
    • D1がLOW → LED_BUILTIN点灯 + 無限ループ (ユーザーコードに到達しない)
  • D3(PC3) = GeckoブートローダーGPIOアクティベーションピン:
    • Geckoブートローダーが escape_hatch() よりさらに前に実行される
    • D3がLOW → ブートローダーがUART XMODEM待機モードに入りアプリ未起動

ということだそうです……(白目

D1とD3は、出力ピンとして使いましょうね。

まぁXIAO ESP32 C3も使えないピンがたくさんあって苦労しましたが、Seeed JPの方のブログに救われました。XIAO MG24についてはwikiに特に警告ないので、何も考えずにピンアサインしたのですが……いやはや。

まぁClaude Opusさんに救われました。症状が出た時に「動かないのは気のせいだろ」「起動しない場合はパスコンを追加するといいですよ」とか言われたんですが(意訳)、「ブートモードにでもハマってるのではございませんか? 他のピンに変えたいけど、安全なピンをお探しくだせえ」とヒントを投げたら、ドキュメントやソースコードを深く深く掘り下げて原因を見つけ出してくれました。

私だったらあんな山のようなドキュメントやソース読む気力ないから、D0-D3全部入れ替えちゃえ!って無駄な苦労をしてたでしょうね(笑)。

2026年6月28日日曜日

OpenPnP : Stripe Feederもどき

PSE-3000にセットしたStripe Feederもどき

OpenPnP実装機には部品をセットするためのfeederが何種類も用意されています。その一つにStripe Feederというものがあって、これはカットテープをセットして使います。

SMDテープのフィード穴と部品の位置は規格で決まっていて、OpenPnPはフィード穴を光学的に認識して、そのデータをもとに部品の位置決めをしてくれるらしいです。

OpenPnPプロジェクトで公開されているfeederはテープを挟み込んだり、スライドすると部品のところだけ窓があくようになっていたりと凝っているのですが、私は単なる直方体(写真緑色のやつ)に両面テープ(ナイスタック02の5mm幅……最初01を試しましたが弱すぎて駄目でした)で固定しています。

緑の板の下面にはゴムシート磁石を貼りPSE-3000に固定しています。

黄色いマスキングテープは、一部だけ剥がしたカバーテープを抑えるためのものです。調整が終わるまで光学認識などに最低限必要な箇所だけ見えるようにしておきます。

弊社実装機部門では、ある程度共有できる部品とプロジェクト固有の部品はstripe feeder、100nFや10kΩなど汎用性の高い部品はAuto Feeder、という使い分けをするつもりです。

余談ですが、今回初めてPolymakerのPolylite PETGを使ってみました。今まで「PLAは臭いけど、PETGはとっても臭い」というイメージだったのですが、このPETGあんまり臭くないんですよね……いつものBambu labのPLAマットよりも臭くないぐらいで。まぁ匂いがしないから害がないとは言わないですが、やっぱり臭くないほうが使いやすいです。

ただ……お値段がBambu PLAの2倍ぐらいするので、ちょっとつらいですw

2026年6月20日土曜日

GreenPAKの開発ツール

ソフトはGo Configureで1本化されているので問題なし。GreenPAKに対してはI2Cでマイコン等から書き込めるとはいえ、Go Configureとのやり取りには開発キットが必要です。

当初秋月でも売ってたDIP Development Kitは、liteに近い機能があったけどdeprecatedっぽい。安くて便利だったのに残念。

DIPの次はSerial Debugger使ってくれってことだけど、DIPは外部にピンを引き出したりすることができたのにSerial DebuggerはI2Cでの読み書き専用です。

開発ボードとして何を買って良いのかどう組み合わせるべきなのか等の網羅的な資料を探しても見つからないので調べて簡単にまとめてみました。

表記揺れ大文字・小文字ミス、認識誤り等ご指摘いただければ幸いです。

DIP Development Platform

読み書き、ピンを外に引き出して外部回路とつないだ状態でのテストができたけど現在はdeprecated。

Serial Debugger

I2Cでの読み書き用。

Lite

各ピンをON/OFFしたり外に引っ張って信号を入れるような使い方ができる。DIPの後継機・上位機種? 秋月で売ってるDIP化GreenPAK SLG46826もそのまま挿せるし、オプションのソケットアダプター(TSSOPなどのチップをそのままZIFにはさんでテスト書き込みができる)も使える

Intro-kit

LiteにDIP版のサンプルGreenPAKを何個か付けたもの。お買い得。

Advanced

さらに上位機種で信号波形やタイミングを定義して実際の信号としてチップに入力できる。

Go Configureで電圧源・信号源として各種デジタル信号パターン / アナログ信号波形などを設定してエミュレーションできるようになっていますが、あれが実チップに対して行えるという素晴らしい世界。

Go Configure Development Board(GCDB)

さらに上位機種としてForgeFPGAも使える予定(なおGreenPAK / ForgeFPGAのためのExtention Boardは未発売なので2026年5月現在何にもできない)
  • GCDB
  • +GreenPAK / ForgeFPGA Extension Board
  • +チップ(パッケージ)ごとのアダプタ
という構成が必要。20ピンDIPもDIPアダプタを追加すれば使えるっぽい。

……というまとめであってます? 

OpenPnP:バックラッシュ!?(解決)

ノズルチェンジャーが衝突事故を起こしてしまい、その後、topカメラの照準と実際の部品実装位置がズレてしまいました。

OpenPnPは「ノズル装着状態の現状把握処理」があまくて、「画面上にN1にノズルがセットされている」と表示が出ている状態なのにJobを走らせると「N1にノズルを取り付けよう!」と動いていってしまって、装着済ノズルとノズルチェンジャー上のノズルが激突します。

アライメントが狂ったりノズル台が破損したりの大惨事です。とりあえずオートチェンジャー使用は諦めて手でノズル交換する運用で行こうと思っています。

で、狂ったアライメントの調整方法について店主さんに問い合わせたところ、N1とN2に504ノズルをセットした上でIssues & SolutionsでSolvedになっている以下の3つをRe-openしてやり直し

  1. Primary calibration fiducial position and initial camera calibration
    1. テスト基板の位置合わせマークまでjogで移動して開始→マークの位置とカメラの基礎的な調整などが自動的に実施される
  2. Nozzle N1 offsets for the primary fiducial.
  3. Nozzle N2 offsets for the primary fiducial.
    1. N1/N2に504ノズルを装着してjogを使ってノズル先端をテスト基板の位置合わせマークに正確に移動して確定→実際のノズル先端座標とカメラ座標などが設定

さらにMachine Setup>Nozzle Tips>Calibration>CalibrateボタンをN1, N2に対して実施すること、等の指示をもらい、無事解決できました。これが1か月ほど前のこと。

その後ちょっとソフトウェアとかはんだ付けが忙しくて実装機に障っていなかったのですが……1ヶ月後に時間ができたので試そうとすると正しく動いてくれません。通常の手順通り

  1. 基板の実装データを読み込む
  2. 原点をセットする
  3. Fiducial点(位置合わせマーク)で自動校正→基板の位置やセット時の傾きが自動補正

これで以前は基板が正しくセットされていたのですが……なんど試してもズレます。

上に100mm、下に100mmの動きを指示すると原点に戻らないので、典型的なバックラッシュが起きている?と推定しました。

ただ、うちに到着してまだ2か月。稼働時間などからまだベルトが滑ったりすることは考えにくい状態です。結果、店主さんは「キャリブレーションこの手順でやってみて」「キャリブレーションでここを確認して」とキャリブレーションを疑い、私はメカのトラブルを疑う状況に。起動した直後は比較的誤差が少ないのに試していると次第に誤差が多くなる症状など、メカトラブルの典型ではないですか?私はそう思い込んでおりました。

が。

再び少し時間が取れたので試していると、急にtop vision cameraの映像がボケて来ました。

フォーカスは機械式なので調整しようとカメラに触ってみるとレンズカバーというかフォーカスリングがガタガタに緩んでしまっていました。画像をみながらリングを回していくとしっかり締めたところでカチッとフォーカスが合いました。

この状態で出荷時の設定ファイルに戻し、キャリブレーションを実施し、基板のfiducial校正を実施すると……見事ズレが解消しました! バックラッシュっぽい症状はカバーが衝撃・加速度でずれたりして起こっていたのでしょうね。

キャリブレーションでもメカでもなく光学系のトラブルだったとは……。

個人的にはちょっと大きな買い物だったので、買ったばかりでぜんぜん投資を回収できていないうちに壊してしまったことにショックを受けていたのですが、助かりました。

日本ではあまりOpenPnP / PSE-3000を使っている方は少ないようですが、まぁこんな問題と解決があったよ、ということを記録しておこうと思います。

2026年5月6日水曜日

OpenPnP:Bottom Vision Pipelineがうまく行かない時

いろいろいじっているうちに不調になってしまいまして。

リカバーで苦労するんだったら、その経緯と結果をここに「こういうpipelineを設定すればバッチリ!」って書こうと思ったのですが……

  1. パーツのbottom vision pipelineをリセットする
  2. 調整したい部品をノズルに吸い付ける
  3. カメラのブライトネスを調整する
    1. Machine SetupのCameraのDevice Settingタブで、全部の数値をデフォルトに戻してAutoを外す
    2. Brightnessを±2ぐらいの範囲で調整する
    3. Partタブで調整したい部品をクリックし、Bottom Vision Settingタブを選び、Test Alignmentボタンをクリックし、ノズルの先の部品が正しく赤枠で囲まれているかを確認する
    4. 囲まれていなかったら2に戻る

これだけでした……要するに、パイプラインはいじらずにカメラをいじれってことです(ヤサグレ

といいますか、pipelineの各項目やその関連についての情報がないんですよね……どなたか見つけたら教えてください。

どっとはらい。

Tips

Machine Setup->Cameras->OpenPnp Capture Camera Bottom VisionのDevice Settingタブで、Brightnessなどの数値を変更してもApplyが有効になりません。

バグじゃん?と思ったけど、設定の下の方を見てみたら「reapply to camera」というボタンがありました。ここで書き込むようですが、でも押さなくてもそのまま反映されているっぽいです。

設定項目それぞれにAutoのチェックボックスがあるんですが、Autoにしても遅くてpipelineには間に合いません。地道に設定しましょう。

Bug?

まだ調査中ですが、Reference Auto Feederで、左下のパネルのActuatorタブから"Set feeder address"でIDをセットして、"Feeder Forward"ボタンからIDを指定するとちゃんとフィードするんですが、メイン画面のFeedersタブからfeedしても動いてくれません。泣いてます。

メイン画面でパーツをピックアップしてノズルに吸着した状態だと真空ポンプがうるさいです。用が終わったらさっさと左下パネルのSpecialタブからDiscard / Recycleしていたのですが、その状態はすぐ上のnozzle表示には反映されるのですが、メインパネルの状態には正しく反映されないようで、アプリを再起動しないと正常になりません。

どうも左下のパネルとメインパネルとの間の連携うまく行ってない感じですね。昔Java屋だった時代もあるので、いろいろと昔の日々を思い出しております。

なお、その状態でも実装するときにはちゃんとフィードされます。どうなってんだ。使い方の問題?ごめんなさい←先に謝っておくという生き方

仕様?Bug?

もう一つ困っているのは、ノズルの状態をアプリがしっかり把握していないということです。あとで別の記事にしますが、ノズルを持った状態のままノズルチェンジャーに移動してノズル同士が衝突して大惨事になります。こっちのメニューでの保持と別のメニューでの保持が競合しているというか物理的な状態として共有されていないというか……防げば防げる事故なのですが、起きる事故は必ず起こります。決定的な回避方法がないので、現在はオートチェンジャーは使わない方向で運用しています。

2026年5月2日土曜日

OpenPnP:Bliend Feederのレンダリング修正

OpenPnPはオープンソースなので、部品を供給するフィーダーが何種類も3Dプリントで作れるように公開されています。ヘッドで自動的に送るもの、電動、テープを貼り付けて静置するものなどいろいろです。

その一つのBlinds Feederは、3Dプリントした土台にテープをセットしてカバーの透明シールを剥がし、同じく3Dプリントしたフタを被せるようになっています。フタをスライドすると中身が飛び出さないようになり、実装のときにはフタをスライドして中身が見えるようにしてから稼働します。

どういう部品(カットテープ)を使うかをスクリプト?でセットすると、OpenSCADというやはりオープンソースのツールが3Dでレンダリングしてくれます。そのSTLを3Dプリンタに持っていけば、部品名のばっちり入った専用フィーダーが手に入るという素晴らしさ。

なのですが……試すとラベルが出力できません。

Claude Opusさんに相談したら3回ぐらいのやりとりで問題が修正されました。

いやー……大したもんだ。

ちなみに、冒頭の画像は、以下のスクリプトで生成されたものです。

    arrayed_tape_lanes=      [
        LaneDefinition(1, tape0402,   ["R0402-316K"]), 
        LaneDefinition(1, tape12mm,   ["LTC4011CFE"]), 
        LaneDefinition(1, tape12mm,   ["TPS630701"]), 
        LaneDefinition(1, tape0402,   ["C0402-100nF"]), 
        LaneDefinition(1, tape0402,   ["R0402-100K"]), 
        ],    

いやー……大したもんだ。

なお、光学認識の精度を高めるために、緑色のフィラメントを使うとクロマキーあれこれで認識精度がよくなるらしいです。

修正したスクリプト?はgithubに上げておきます。オープンソースほんと何もわからんのですが、とりあえず元がGPL 3.0なので公開しておかないといけないよね、ということで。