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2012年9月20日木曜日

WebObjects + Heroku:その2・WARを直接Herokuへ

■前回の続き■

前回はHerokuのアカウント取得、RubyサンプルのHerokuへのデプロイ、Tomcatのインストール、TomcatサンプルのHerokuへのデプロイ…まで済ませました。今回は下記の通り、ローカルでビルドしたWARを直接Herokuへデプロイして動かすところまで。

  • Eclipse+Tomcat
  • TomcatプロジェクトからWARを作成
  • HerokuへDeployment

■Eclipse+Tomcat■

「EclipseでTomcatアプリ開発」を参考にしました。うーむデザインに時代を感じる…。

大まかな流れとしては、
  1. EclipseにTomcatプラグインを入れる
  2. EclipseからTomcatが起動・終了できることを確認する
  3. 新規にJava/Tomcatプロジェクトを作り、上記サンプルソースを貼ってEclipseのDebugまたはRunボタンをクリック→コンソールにエラーが出ないことを確認
  4. ブラウザでhttp://localhost:8080/アプリ名/servlet/helloを表示し、Hello, World!
最後のところでURLでちょっとハマりました。TomcatのManager画面にはアプリ名が表示されているのですが、そこをクリックしてもnot foundになってしまう。てっきりTomcatの設定の問題かとあちこちググったりしても思い当たらない。で、上記のページをよく見直したら、URLはアプリ名+web.xmlのurl-patternになっていました。素人はこういうところでハマるから困ったもんです。

ともかく、EclipseでTomcatアプリを作って動かすところまではOK。

■TomcatプロジェクトからWARを作成■

Tomcat JavaプロジェクトをWARにするのは:
  1. プロジェクトを右クリック>Properties
  2. Tomcat>WARエクスポート設定タブ

ここで「エクスポートするWARファイル」の出力先パスを指定します。私の環境ではなぜか「参照」ボタンからファイルダイアログを指定してもパスを選べなかったので、出力先をフルパスで入力し、OKをクリックします。

なお、「.javaファイルをエクスポート」してしまうとソースも一緒にエクスポートされてしまうのでご注意を。それにしても私の環境は日本語化していないのに、どうしてここだけ日本語なんでしょ?


続いて、プロジェクトを右クリック>Tomcat プロジェクト>


を選びます。さっき指定したところにWARができているはずです。


ということで、このwarを直接HerokuへPushします。

■WARをHerokuへDeployment■

参考にしたのはここです→「Getting started with WAR deployment on Heroku」

記事にもありますが、Heroku toolbeltのインストールとHeroku Accountが必要です。またHerokuのバージョンは2.24.0以上が必要です。

まずツールをセットアップします。これはターミナルで以下の通りタイプするだけです。
    $ heroku plugins:install https://github.com/heroku/heroku-deploy

あとは、さっき作ったTestTomcat.warの置いてあるディレクトリに移動してから、HerokuにDeployするだけです。
    $ cd
    $ heroku deploy:war --war TestTomcat.war
    $ heroku open

…ここでブラウザが開きますが、エラーが出ます。


泣いてはいけません。ローカルで走らせた時と同様にブラウザ上のURL末尾に /servelet/hello/ を追加して再表示します。今度こそHello Worldが表示されます。って書くと2行だけど、実際は/servlet/hello/をすっかり忘れてて数時間グーグル先生と旅をしていまいたorz

ということで、次回いよいよWebObjectsのWARファイルを作って、Herokuへデプロイします。その前にPostgreSQLに対応したTomcatサンプルを作ってHerokuで動くことを確認したら?という声が聞こえますが、TomcatでのDB取り扱いを勉強しても将来おそらく使うことはないと思うので省略します。

その1でも書きましたが、WOはHerokuにはデプロイはできません。ただ、日本語のMac環境にWonder framework入れようとするとコケるので、その辺の情報提供としてその3を公開します。

2012年9月16日日曜日

WebObjects + Heroku:その1・準備編

■残念なお知らせ■

HerokuにWebObjectsを載せることはできませんでした。ということで、この記事はHeroku超入門+WOLips超入門です。夢を見せてくれてありがとう…Single Directory Deploymentがサポートされていないとは思わなかったよ…。

■何を今更WebObjects■

「Herokuに対して直接WARをデプロイできる」ということを知ったのがキッカケでした。

Rubyに馴染みがないのでHerokuには触っていなかったのですが、Javaなら何とかなるしEclipse使えば必要最小限の作業でWARを吐き出せますからね。で、どうせWARを作るのであれば好きなフレームワークで試そうと思った次第です。

会社の仕事ともぶつからないし。

でもいきなりHerokuでWOを動かそうとしても上手く行かなかった場合に原因の切り分けが難しくなるので、1)まずHerokuを試し、2)TomcatのWARを作ってHerokuにデプロイ、3)最後にWebObjectsでWARを作ってHerokuで動かす…という段階を踏みます。

■Herokuとは■

HerokuはPaaSです。Ruby, Scala, Node.jsなどで書かれたプロセスをクラウド上で走らせることができます。バックエンドサービスとしてPostgresSQL, Hadoopなども使えます。1プロセスの起動時間(CPU時間ではなく起動している時間)として750時間、PostgresSQLの容量5MBまで無料で使うことができます。

詳しくは「FAQ:Herokuってなに?メリットは?」をご参照ください。

■Herokuアカウント取得■


「Heroku.com」ページの右下にある「Sign up」をクリックします。日本の美しい風景が描かれたSign upページからemailアドレスを入力すると、招待メールが届きます。

メール上のリンクをクリックしパスワードを登録するとめでたくheroku Dashboardが表示されます。

左側にある「Download Heroku Toolbelt for Mac OS」をダウンロードしておきます。herokuコマンドラインツール, gitその他がインストールされます。インストールが終わったら、画面右側にあるようにheroku loginとタイプし、emailとpasswordでログインします。その次にherokuとの通信のための秘密キーを何にするか尋ねてきますので、番号で指定します。もしssh public keyがないと言われたら、KeyChainを使って作成してからもう一度。作成した後で
    $ heroku keys:add
を実行してキーを登録します。

確認のために画面下にあるコマンドを試してみます。Rubyのサンプルをgithubからとってきて、Herokuに上げます。

なお、4のところでRSAのパスワードを求められますが、間違えると以下のようメッセージが出て先に進めなくなります。
    Permission denied (publickey).
    fatal: The remote end hung up unexpectedly

その場合は間違ったキーを削除します。まず、以下のコマンドでKey名を表示し
    $ heroku keys
ここで出てきたkeyを
    $ heroku keys:remove keyname@domain
で削除し、下記コマンドで別のキーを登録しなおして
    $ heroku keys:add
もう一度4を実行します。間違えると勉強になるわ(泣

ともあれ、これでHerokuを使う準備ができました。Heroku Dashboardをみると、アプリが動いていることがわかります。アプリケーション名のリンクをクリックして、アプリケーション情報のページからOpen Applicationをクリックします。別ページが開いてHello, Worldが表示されればOKです。Herokuを無料で使えるのはWeb Dyno1本=インスタンス1本ですので削除しておきます。Settingsページの一番下からRemove Appしておきましょう。まぁ起動時間単位の課金なので、そんなに神経質になることもないのですが。

■HerokuのためのTomcat環境とサンプルを準備■

ここを参考にしました→「HerokuにEmbedded TomcatヘJava Web Applicationを作る」

ただし、ここに掲載されているpom.xmlは壊れていてソースファイル名などにも記述漏れがあるので、上記記事の原本「Create a Java Web Application using Embedded Tomcat」からpom.xml, Main.java, HelloServlet.java, index.jspを拾ってきました。

ついでにTomcatも新しいのをインストールしなおしました。この辺が参考になりました→「[Tomcat]MacでのTomcatの環境構築」。最新は7.0.30ですが、Eclipse Tomcat pluginが対応していないので6.0.35を入れてください。

コマンドラインからsh target/bin/webappを実行してからブラウザでhttp://localhost:8080/を開き「Hello, Heroku!」の力強い文字w表示されればサンプルアプリの準備はOKです。ターミナルでctrl+C、ローカルで動いているアプリを止めます。

これで一応、ローカルでTomcatが動くようになりました。

■サンプルアプリをHerokuへ■

引き続き上記のページを参考にしながら、アプリをHeroku上で動かします。上記英語ページの「Deploy your application to Heroku」あたりから。同日本語ページにも記述があるのですが、ちょっと読みにくいかな…ともかく、あとはProcfile, system.propertiesを作ってコマンドをいくつか打ち込むだけです。最後のheroku openを実行すると、ブラウザ上にさきほどと同じ「Hello, Heroku!」が現れるはずです。お疲れ様でした。

■次回は■

慣れた人なら2-3時間でここまで来られると思うのですが、いくつかハマってしまって丸1日かかってしまいました…。

ということで、次回Tomcatアプリを作り、WARファイルを直接HerokuにDeployします。