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2021年5月1日土曜日

ゲーミングマウス(G604)静音化

 あたしゃトラックパッドだし、その前はトラックボールで何年もマウス使っていない……と思ったけど、転職した直後はマウス+Windows PCだったなぁ(遠い目

という前置きはさておき、ココナラで「ゲーミングマウスのスイッチを静音化スイッチに交換して欲しい」というご相談。プラスチック製品を分解する才能がないので、基板の状態で交換するスイッチも送っていただくという前提で受託しました。

到着した基板はつや消し黒基板に鉛フリーはんだ、ハンダ付けされたスイッチはスルーホールで脱落防止の曲がり付き。



以前だったら傷つけないように古いスイッチを取り外すのは大変だったと思いますが、ここはハッコーFR-400で。鉛フリー用のノズルに交換して……7個のスイッチ、どれも一発で外せました。

買ってよかったFR-400

あとは高さとセンターをあわせて裏返しハンダ付け。1回路2接点のスイッチが2個あるのですが、送っていただいた交換部品は1回路1接点。確認したところ、1接点側でOKとのことなのでそのまま位置を合わせて装着。

あとはフラックスクリーナーとJKワイパーと工業用綿棒でひたすらお掃除。

できあがりがこちらです。きれいー(自画自賛)。


ハンダは例によって千住金属工業のECO SOLDER GA-ST F2 M24AP。鉛フリーなのにこの見事な光沢。D8, D4の下の2つとその上、肩のところの左右2つずつ、などが私のハンダ付けです。もともとのハンダは真っ白ですが、M24APは完全な鏡面なので真っ黒に見えます。

顕微鏡写真がこちら。黒く見える6つの「ー」みたいなのが交換箇所です。


ロジテックG604について同様の作業をご希望の方は、分解済の基板のみお送りいただくことが条件で6,000円(ココナラ手数料込み)です。交換用スイッチは現在取寄中ですが、もしボタンと基板をお送りくださる場合には5,600円(同上)です。

追記2021-12-22 : 送料元払いでお送りください。こちらからお返しする際の送料は当方が負担致します。

こちらまでご相談ください(ココナラ:ハンダ付けします)。

2020年8月12日水曜日

鉛フリーへ移行

 RoHS司令がどうのということではなく、

  1. 単に鉛を含む共晶だとリフロー後の洗浄などで廃棄物処理が面倒くさい
  2. 鉛フリーでもきれいに仕上がるハンダが入手できた
  3. 協力会社などからも寿命などについて問題ないとの太鼓判をもらった
の3点です。

手ハンダは、千住金属工業ECO SOLDER GA-ST F2 M24AP-0.8。銀が入っていないので価格が安く、各種合金によって手ハンダでもきれいな光沢のある仕上がりになります。また、はんだ付け中の発煙が少なくフラックスの色が透明なので、無洗浄でもキレイです。

鉛フリーは松尾ハンダ株式会社のFLF01-BZを使っています。

コテ先全部交換ってのが地味にお金がかかりました……。

■CM■

倉橋屋では、
  • ESP32関連装置の設計、製造、ファームウェア開発、サーバーサイド開発
  • Raspberry Pi拡張用基板の設計製造、ソフト開発
  • 基板実装受託(Eagle設計ファイルとBOM支給)
なども取り扱っております。1枚からお気軽に info@kurahashi-ya.com までご相談ください。

なお、製造にあたっては共晶ハンダをご指定いただくことも可能です。

2019年10月5日土曜日

松尾ハンダの鉛フリーハンダクリーム

自然光源+USB顕微鏡だとこんな感じ

買った直後に試してそのまま冷蔵庫に仕舞いっぱなしでした。その時にブログ書いてなかったのですが……ふと見たら期限切れ直前なので、ちゃんと写真取りつつ記録します。

なお、 中華製鉛フリーハンダのレポートはこちら(中華製鉛フリークリームハンダ)です。

■前提条件■

基板はJLCPCBで作った金フラッシュ基板とステンシル、TSSOPの245を3個のっけてみます。リフロー炉はAliExpressで買った熱風+赤外線式。100V仕様なので昇温遅い。これから買う人はぜひ日本製昇圧器と220V仕様のリフロー炉をお買い求めください。


■スキージング■

写真撮る前にIC4を載せてしまいましたのでIC2とIC3スキージング。微妙にズレてしまいました……。




■マウント■

マウント後です。






■リフロー後の仕上がり■

そして、リフロー。予熱A150度1分、予熱B190度30秒、溶解250度5秒です。予熱2段階のうち予熱Aは熱風のみなので少し長めにしています。ペーストの僅かなズレの影響は残っていません。なお、IC3はブリッジしているのではなく未使用入力端子をGNDに落としているためつながってます。





CCDカメラだと凸凹に見えてしまうのですが、顕微鏡視野ではツルンとして美しいです。別のUSB顕微鏡で自然光で撮影したものが冒頭の写真です。冷却が遅いので少し結晶が見られますが、きれいな仕上がりかなと思います。

■松尾ハンダについて■

松尾ハンダを購入するには、お問い合わせページから利用目的(ホビーストで自宅でリフローしている。精度はこのぐらい云々)を書いて申し込むと折返し営業の方からのメールが届きますので、フラックスの種類などを相談して注文します。私は「FLF01-BZ 500g」をお勧めいただきました。決済は銀行振込かヤマト運輸コレクト便を選べます。

私と同じものでよければ、型番と決済方法を書いてお問い合わせページに記入すれば、営業の方の手間が減るかもしれません。

松尾ハンダさん、アマチュアが使いそうなやつ1-3種類で良いので、Webから100g単位で購入できるようにしていただけませんか? PayPalのカートなら手数料も安くて簡単ですし、例えば「発送は週一回月曜日にまとめて出荷する」だけでも結構です。

メイカーは良質のクリームはんだに飢えていますので、少なくとも損はしないと思いますのでご検討いただければ幸いです。

■実体顕微鏡その他の雑談■

Eakinsの実体顕微鏡CCD、相変わらずボケてますね。基板を傾けると良くなるので、非常に被写界深度が浅くて右と左でピントが合わない、ってのもあるんですが、乱視みたいに全体が荒れている感があります。撮影はUSB顕微鏡の方がいいっすね……。

関係ないが我が家のリフロー炉の前には腹筋台があるので、観察しながらトレーニングが可能だマッスル。

2019年4月26日金曜日

中華製鉛フリークリームハンダ


リフローでの実装は現在は100%ステンシルを使っています。品質は向上したのですが、使用済ペーストの処理が厄介、という問題に遭遇しております。

糸ハンダではせいぜい「燃えるゴミに出したりしないように気をつけて自治体の指定通りに捨てる」だけでしたが、ハンダペーストは微粒子なので溶け出しやすく、もし間違って体内に入ったら大変なことになります。鉛ってわりと日常的な物質なのですが、調べてみると「鉛製のアクセサリーを飲み込んだ乳幼児が数日後に脳死」なんて事例があったりして、結構ヤバいす。

なので、作業後のステンシルやスキージーは
  • 広げた新聞紙の上でフラックスクリーナーを染み込ませたキムワイプで拭き取る。新聞紙の上で作業するとわかるけど、ハンダの粉が結構落ちます。
  • キレイに拭き取ったところで使用済のキムワイプや新聞紙を丸めて、ビニールのチャック袋に密閉。有害ゴミとして廃棄。
という感じで処理しているのですが…これだけで小一時間かかってしまいます。作業が終わってゴム手袋を外すとやれやれ、という感じ。

ということで、鉛フリーのペーストを試してみました。AliExpress経由で買ったMECHANICというブランドの217度ペーストです。

MECHANICは共晶ハンダではごく一般的なブランドで、私もステンシルを使うようになってからはずっとコレなのですが…残念ながら鉛フリーハンダペーストの品質はよくありませんでした。写真の通り、小さなTSSOPのランドすら広がりきっていません。いわゆる「濡れ性」が低い、ということなのでしょうか(写真の基板は金メッキ処理。写真だとわかりにくいですが金メッキが隠れずに見えています)。

残念ながら2枚作った基板は廃棄となりました…。

さて困った…と頭を抱えていたところ、Twitterのタイムラインで「松尾ハンダ」様は個人相手でも500g単位でペーストを売ってくださると知り、さきほど注文してみたところです。

結果は改めてご報告します。

加筆:結果はこんな感じです。最高だぜ松尾ハンダ
松尾ハンダの鉛フリーハンダクリーム