2020年1月22日水曜日

3Dプリント:引き出し内治具(大成功ではない)


実験に使うSMDのCRは100均のクリーム入れに入れてます。が、下の通りゴシャゴシャで取り出す度に位置がずれて今ひとつ美しくありません。


ってことで3Dプリント。うちのOrange 30だとどうやっても1回でプリントするのは無理なので分割しますが、分割しても細かくなりすぎると「容器を固定する」という当初の目的が果たせなくなります。

ってことで、側面をビルドプレートに貼り付けて厚さ2mm、高さ160mmの板を複数枚同時出力する、という方針で設計してみました。千鳥配置にしなかったのは、びっしり隙間なく並べると、私の白魚ならぬタラコのような美しい指が入らないからです。



ChiTuBoxでは前述の通り立てて設置し、必要な数だけ並べます。


出力時間は約15時間……うちの最長記録じゃないかしら。バットに入っている臭いけどあまり反らない黒レジンで朝イチから出力します。が。これがものすごく臭い。そういえばこのレジン、2時間以上使ったことはなかった……と気づいたのは後の祭り。急ごしらえで換気装置を作り、何とかしのぐことができました。アルミダクトホース、有能。


それにしても不器用だなオレ。ダンボールを超音波カッターで切ったんですが……いい道具を使っても腕が悪ければ円が円にならぬのだった(完)。



気を取り直して、最後まで出力。5時間ぐらい経過したところで、幅が急減する箇所で成形不良が起きていることに気づいたのですが、用途が用途、多少ずれても問題ない!と続行。切り抜いているところの左右が1mmしかないので、プリンタのプレート上下でここがバネになって動いちゃうんですよね。



夜中に終わって電源だけ切って朝まで放置。

ビルドプレートとの接地面積が少ないので手でポリポリ剥がれていきます。洗浄してみると、高さ方向に整形した側面はかなりガッタガタです。ただ、幸い抜いた円の部分は十分な面積があったので、そのまま使うことにしました。



結果は冒頭の写真です。

ちゃんとズレ止めの△も機能してますし、十分実用になります。出力コストはレジン代1,000円ぐらいでした(予備を含めなければ600円ぐらい)。あとはIPAや機械の減価償却などが同額ぐらいでしょうか。

3Dプリント:アポロのコクピットを擬似3D化(失敗)


Twitterでいい感じの画像があったので、selva3d.comという濃淡を三次元化するサービスで擬似的に立体化してみました。


画像の出典がわからない……プロ作家の笹本さんが公開しているものだからパブリックなものだろう。ご存じの方、ご教示いただければ幸いです。

selva3dのサービスは、標準解像度は無料、高解像度版は1回$2.5をPaypalで支払います。今回の計器パネルは非常に精密、標準解像度だと蝋細工が溶けたみたいなので、$2.5を払ってみました。

Fusion360でSTLとして開くことができます。



このままだと断片バラバラで出力できないので、背景に板を作ります。スケッチで長方形を作って押出。ただ、そのまま押し出すと裏に少しはみ出してしまうので(STL化の誤差でしょうか)、オフセット-0.5mm、押出2.0mmにしてみました。2.0mmだと厚いんですが、どうせうちのプリンタではこんなでかいものは出力できず50%に縮小することを見込んであります。

ここで計器パネルと結合しちゃいたいのですが、フォームはメッシュボディと結合できません。

なので、板に必要なフィレットなどをつけてからメッシュ化します。そのうえで、メニューバーで「メッシュ」のモードに切り替え、修正>メッシュの結合を行います。結合したのがトップの画像です。

メッシュとして結合すれば、そのままSTLとして出力できます。60MB近い大容量になりました。あとは、ChiTuBoxで読み込んで、向きを合わせてからリサイズ50%にします。スライスして保存。



Longer3Dツールで読み込んでlonger3d用に出力します。スライスは50umにしました。レジン、臭いけどあまり縮まないLONGSELL Photopolymer Resin(黒)なので少し硬化時間は長めにします。



あとは出力。30分と予測が出ています。

結果。細かすぎて形成できずFEPシートに半分ぐらい固着しました。
シート上にいい感じに造形されております。



久しぶりのVAT分解・シート交換になりました……軽く1時間かかるので、朝ごはん食べている時間がなくなりました……。

もっと大きなサイズで硬化時間をドーンと長くすれば成功する可能性ありますけど、失敗する度にFEP交換はしんどいのでこれにておしまいです。まぁ縮小しないやつをElecrowに頼むのも面白いかなと思っていますが、自分ちではやらない。

selva3dのサービスは十分使えることがわかったので今後も使っていきたいです。

2020年1月15日水曜日

Seeeduino XIAOが見えない(again)…今度はシリアルポートが消えた(解決)(追記あり)

Arduino Proに書き込もうと思ったUSB Hostのプログラムを間違ってXIAOに書き込んだら、シリアルポートが見えなくなってしまいました……そりゃそうだ……。

Seeed Studioさんのサポートに泣いてすがったところ、教えていただけました。ってか、Seeed XIAOのwikiに書いてあるわね……。Noteのところ。

てことで、電源つないだ状態で、ジャンパワイヤでRSTとその隣のパッドをちょい、ちょい、と2回ショートさせるとオレンジランプが点灯します。その状態でシリアルが見えるようになっているはずです。

【追記】Seeedのサポートさんから、こっちの方がわかりやすいぜとGIFを送っていただいたので、貼ります。



【追記終わり】

指している2つのパッドをショートさせます

しかし小さいので老眼では見えない。間違って変なところショートさせないようヘッドルーペを装着して実施しました。

2020年1月11日土曜日

Seeediuno XIAOが見えない(解決)

おお、久しぶりのマイコンネタ。

■XIAO、そそるぜ■

SeeedstudioのXIAO、中々良さげです。あ、日本語サイトできてる。

ピンヘッダ/ピンソケットがはんだ付けされていないし、何よりGroveコネクタに場所を取られることなくGPIOを有効に活用できます。

まず、注文する前に環境を入れて、当面使ってみたい用途(USB Host)でビルドが通るかを確認しようと思います……私も大人になったものだ。以前は買ってからビルドが通らない!ってことが多々ありましてですね。

■ボードが見えない■

それはともかくSeeedのWikiに従ってボード情報を登録し、ボードマネージャでXIAOを……入れても一覧に出てきません。


結果として、Wikiでの記述が間違っていました。



Preferenceに緑の字のURL「https://raw.githubusercontent.com/Seeed-Studio/Seeeduino-Boards/master/package_seeeduino_index.json」を貼れと書いてありますが、その下のスクリーンショットには「https://raw.githubusercontent.com/Seeed-Studio/Seeed_Platform/master/package_seeeduino_boards_index.json」となっていて、こちらが正解です。これをpreferenceに貼ってください。

これで無事XIAOがボードマネージャにあらわれて、インストールでき、サンプルも無事ビルドできました。

よかったよかった。

■解決までの道のり■

以下の手順で気づきました。次回ハマったときのためにメモしておきます。

~Library/Arduino15/cache/の下を見ると、raw.githubusercontent.com/Seeed-Studio/Seeeduino-Boards/master/package_seeeduino_index.jsonがダウンロードされているが、開いてみるとここにはXIAOがない。

一方でSeeed Studioのgithubを見ると、XIAOがある。

よく見たらファイル名違うやんけ←ココ