2019年12月14日土曜日

3Dプリント:バネ

Twitterでお高いForm 3がビヨンビヨンのバネを出力しているのを見て、うちの約3万円のLCD-SLAプリンタでも試してみました。

Fusion 360で外径18mm、高さ20mm、4回転、太さ2mm、四角形断面のコイルばねを4本作り、40x60x3mmの2枚の直方体で挟む。コイルばねは パターン>矩形状パターンでも良いんですが、4本だけなので同じのをコピーしました。



最初に書いたスケッチはこんな感じです。直方体の外寸とコイルの中心を長方形で書いてあります。


ChiTuBoxで45度傾斜させて底面のみサポートを追加。



出力条件は50umで8秒硬化、約5時間。


出力後サポートをむしってUV蛍光灯で2分x2回硬化。

全体を45度傾斜させたのは、平らな底面を出力した際にサポート頂点でぶっちぎれるのを避けるためです。いつもは30度だけど、30度だとどうしてもプレートの上下運動の影響などで膨らんでしまい出力が湾曲するので45度にしてみたのですが、やっぱり膨らみますね。

あと、サポートで支えられていなかったコイルの出力も見事に破綻してます……「底面のみ」ではなく「すべてにサポートを追加」にすればいいんですが、内側のサポート除去が大変そうなので試してみたらこの始末。

上下の板を直方体ではなく内側に膨らんだかまぼこ型にすればサポートに密着したところから水平に出力できるのでその問題は解決しそうですが、そもそも上の板がバネで支えられた状態で出力されるということはプレートの上下運動が吸収されるということなので上の板がまともに出力されない気がします。

うーん、案外この出力は難しい条件かも…。単にバネが垂直に経っているだけならサポート無くても出力できるんですが。別々に出力して接着しないと駄目かな。



ただ、ちゃんと出た2本のバネにはプラスチックバネとしての弾力性があって、フルボトム収縮〜100%伸張まで問題なく動かせます。