2019年11月16日土曜日

3Dプリント:トランプ立て


SLAプリンタで、プリント終了後にレジンのしずくをプラットフォームから掻き落としたり、プリント前にFEPフィルム上のレジンをかき回したり、トランプは地味に活躍します。

ただ、毎回拭いたり洗ったり面倒くさいのよね。

というわけで、VATに立てておくためにホルダーを作りました。

地味。溶けないか心配だけど、とりあえず様子を見ます。

でも思った通りのものができるのって気持ちいいっすね。

余談ですけど、よく「注ぐ前にボトルをシェイクしろ」ってのはよく見かけるんですが、それとバットの中もよくかき回さないと失敗の原因になります。特にこの写真のように不透明系の着色剤が入っている場合、豪快に沈殿しますので、数時間放置した後は必ずかき混ぜてから出力するようにしています。謎の失敗が少し減ったような気がします。

2019年11月11日月曜日

3Dプリント:FEPフィルム交換。


【追記】ビデオには出てこないんですが、FEPフィルムには両面に保護フィルムがあるらしい。私が見たサイトにはそんなこと書いてなかったし上記ビデオにも字幕でないんだけど保護フィルムを剥がしてから取り付けろと書いてあるサイトもあります。

で、交換したフィルムをピンセットで捌くと確かに3枚に分かれます。やり直しっすね…。【追記終わり】

ここのビデオ見ても22個のネジを緩めて22個のネジを締め直す、それだけで十分うんざりなんだけど、うちに来たVATはビデオのと構造が違う。3:20ぐらいからの工程でビデオでは裏にひっくり返して大きめのネジを突っ込んで締めているんだけど、うちのは表側でネジがギリギリの長さしか無い(長すぎると底から出ちゃうから)ので、フィルムがピンピンに張っているとネジが届かない。

もう人力ではどうにもならなかったので、直交クランプ4つ使って均等に締め込み、ボルトを通してクランプ外す、ボルトを通してクランプ外す…と繰り返してなんとか対処。


これからサラリーマン仕事なんすが……体力残ってないわ。

なお、作業中にネジを1個なくしてしまった。今使っているVATが壊れる前に、ネジが見つかることを切望する次第であります。一応サポートにネジのスペックを問い合わせている。monotaroで買う。

3Dプリント:失敗の記録

プラットフォームから剥がしやすくするために、底面にU字溝を入れてみてます。

右のグレイのレジンではきれいにできたのですが、左の透明レジンだと途切れてしまいます(黄色の四角)。


途切れているのは上に台のような積層物(青い四角)がのっかるところで、そこを硬化させるために照射された紫外線が溝に残ったレジン(赤い四角)を硬化させている模様。


不透明なレジンではある程度の厚さがあればそれより上層の光が届かないので、硬化しない…ということですね。

いろいろ考えなければいけないことが多いので、大変です。

2019年11月9日土曜日

3Dプリント:スクレイパーいろいろ


スクレイパーいろいろ。

上から。Orange30付属のスクレイパーは刃が雑すぎてプラットフォームに傷がつく。

カーボン+プラスチックのスクレーパーはプラットフォームには傷つかないけど、厚みがあるので成果物に跡が付くし、隙間に入り込めないので駄目。

オルファのスクレイパーはそれよりましだけど、左右の角が鋭利で傷がついてしまう。研いでエッジを落としたら良いかもしれないけども。【追記】後述のようにテープはがしカッターが壊れてしまったので、こっちを使ってます。ミニルーターのヤスリでエッジを丸くして#2000の紙やすりでなめらかに削りました。今の処、プラットフォームに傷つけずに使えています【追記終わり】

ということで、今は一番下の「ニトムズ テープはがしカッター」がメイン。刃が薄くて柔らかいので、プラットフォームに傷つけず隙間にスッと刃が入る。

【追記】長時間イソプロピルアルコールの中に入れていたら、裏の刃止めプラスチックが割れて刃が取れてしまいました。自分で柄を作るか……。それはともかく、イソプロピルアルコールでジャバジャバあらえないと光造形には使えないので、お勧めからは外します。すみません。【追記終わり】

プラットフォームだけでなく、FEPフィルムにがっつり固着した場合でもブレードをしならせてそっと表面を撫でると、フィルムに傷つけずに除去できます。


3Dプリント:縦出力?


ボルト+スペーサー+ボルト、になった筒を出力。

水平に置いて出力すると、最低面が太るのでネジが使えず。ヤケになってサポートなしで立てて出力してみたら接地面とネジの底面だけ潰れちゃったけど、それ以外は完璧に出力できてしまった。


ネジとしても機能するし、中間のメッシュもちゃんとできてる。

接地面はこんな感じ。



2019年11月3日日曜日

3Dプリント:ネジ蓋


SMD部品整理用のパーツケース作りました。いや100均の方が安いんですけどね。

ネジは前にも作ったことがあったので軽く考えていたのですが……いやーver 9でやっとスムーズにネジとして動きました。CADはFusion 360。

  1. 底面に外形の六角形と内壁とネジ筒のスケッチを書く。
  2. 押し出しで底面と側面とネジ筒を作成
  3. 最上面にスケッチを作成
  4. 蓋の外形とネジとなる内面を書く
  5. 押し出しで上面とネジ筒を作成
  6. 両方のネジ筒にネジを作成。モデル化のチェックを忘れずに(よくやる
  7. 底面に1mmのフィレット 。プラットフォームに付着する部分は太るので。
  8. 外形に好みでフィレット を入れる。
  9. 容器の内側にも大きめのフィレットを入れる。Rがないと部品つまめないので。
  10. 蓋側のネジ(ナット側)の4つの斜面を外側に向けて0.5mmオフセット
  11. 蓋と容器をSTLで出力
  12. ChiTuBoxでSTLを読み込んで配置し、スライスし、zipで出力
  13. Longer3Dツールでzipを読み込み、レジンに合わせて設定を変更し、出力
  14. あとは3Dプリンタで出力
こんな感じです。苦労したのは10以降。Webでさがすと0.1mmぐらいのオフセットでネジとして機能するって書いてあるんですが、実際に3Dプリントすると最初の1回転しかまわってくれません。0.05, 0.10, 0.15, 0.25mmと試してダメだったのでヤケになって0.5mmにしたらうまく行きました。



断面解析で見ると0.1mmでもきれいなギャップがあるんですが……。

ネジを回しているときは結構ガタがありますが、最後まで締めるとぴったり閉まります。レジンはLonger3D.comのNylon like、出力条件は初期80秒、それ以降14秒、スライス50umです。

とりあえずGitHubに公開しました。

2019年11月2日土曜日

3Dプリント:Orange30が壊れた→直した

この後スタッフが埃を丁寧に掃除しました

昨夜まで動いていたのに、今朝出力を開始してから30分後、ステージが上下していないことに気づきました。

原因はステージを上下させるスクリューを駆動するステッピングモーターと、スクリューを結合するカプラーのネジが緩んでいました。ガッテム。

修理手順は以下の通り。

  • バットを本体に固定している2本のネジを外す
  • プラットフォームを固定している4本のネジを緩める
  • プラットフォーム上にあるネジを緩める
  • バットとプラットフォームをそーっと本体から外す
  • 緩んだネジを締める
カプラーの芯が出ているのか、スクリューの垂直は出ているのか……などいろいろ心配ですが、とりあえず動かして様子をみてます。いや垂直出てないよな、これ……壊れる前に確認しておけばよかった。