2017年4月22日土曜日

ポリウレタン銅線(UEW線・エナメル線)を使う


■追記2018/11/05■

ニキシー管時計に使ってみました。もうちょっと細いUEW線にして、はんだ付けする相手もごっつい端子、という状態だと実に便利でした。


■追記2018/11/25■

この↓記事の時にはUEW線が太すぎて十分に加熱されなかったのがうまく使えなかった原因です。その後、普通にユニバーサル基板を作りましたが架橋ポリエチレン被覆を切ったりむいたりで作業するよりも2/3ぐらいの時間で出来上がりました。

1対1の配線だと時間的なメリットは少ないのですが、I2CやGNDのように複数箇所を渡っていくような配線だと普通の被覆スズメッキ線よりも楽です。何でも昔メモリ基板などを作る際には、いちいち切らないで配線していき、最後に不要なところをカットしたんだそうで、それはかなり効率良さそうです…わたしがやると切り忘れて大惨事になりそうですけども。

ちょっとArduinoを使うぐらいでも、架橋ポリエチレン被覆だと配線が盛り上がってしまうのですが、細い細いUEW線だとカサが少なくて不安になりますw 完成した後、フラックスクリーナーとブラシでゴシゴシこすったのですが、断線等はありませんでした。

ただ、コテをあてる時間が長いのと揮発した樹脂がまざるせいか、どうもハンダの表面がきれいになりません。なにかコツがあるのでしょうか…。まだまだ練習は必要です。

このぐらいの規模の電子工作が一番楽しいわ

■ポリウレタン銅線の準備■

電子工作部で「ポリウレタン銅線だと配線がすっきりまとまる」ということを拝見して、とりあえず買ってみました。

ワイヤリングペンというのがあると便利らしいのですが簡単に入手できなかったので、シャープペンを流用しました。わりと太めのポリウレタン銅線(秋月で一番太いやつ)を買ってしまったので、芯を追加するときと同様に後ろから通そうと思っても無理でした。もらいものの安いペンを使ったのですが、高いやつなら後ろから通し易いかもしれませんが、無いものはしょうがないので、

  1. ポリウレタン銅線を30cmぐらいに切断してシャーペンの先から通す
  2. 後ろ(消しゴムついてるとこ)から出して、ボビンのポリウレタン銅線と突き合わせではんだ付けする
  3. 引っ張って通す
という難しいワザを強いられました。断面0.3mmぐらいで0.5mmを超えない太さではんだ付けするのは難しかった……。コツは被覆が溶けない短時間のうちに銅が露出した断面同士でだけハンダを溶かす、という感じです。断面はペーストを塗ってからハンダごてに片方ずつ当ててハンダメッキしておき、作業台にマスキングテープなどで空中に浮かせて突き合わせる状態で固定しておき、ハンダゴテと両断面を1点でくっつけます。

作業中に「和風総本家」のナレーションが聞こえました(嘘)。


で、ポリウレタン銅線はボビンで買ったのですが、ずっしり重いこれをワイヤリングペンのようにペンに取り付けるのは無理だし、かと言っていちいち巻き直すのもめんどくさい。かといってボビンのまま転がしておくと、巻きが勝手に解けていって収集がつかなくなります。ので、とりあえず安いハンダ台を買いました。

届いたそれに取り付けようとしたら…芯が太くてボビン通りませんorz ってことでとりあえずハンダ台はハンダの台として使います。工作の質や梱包が極めて雑で新品なのにとてもそうは見えないという中華クォリティに痺れます。

矢田さん、3Dプリンタで軸作って♡

■使ってみた■

さてエナメル線のはんだ付けをやってみました。ハンダゴテをあてると被覆が溶けるのでいちいち剥がさなくて良い、とのこと。

…たしかに溶けるのですが、共晶ハンダの温度だとすごく時間がかかります。これがさくさく溶けてくれれば作業性良いと思うのですが、10秒ぐらい待たないとハンダが乗らないのでリズムに乗れません。作業時間としては、ワイヤストリッパで架橋ポリエチレンで被覆をむくのと同程度なのだと思いますが、待っている時間と確実に溶けたかどうかを目視で確認できないのはちょっと辛いです。

出来上がったのが一番上の写真です。BME280ブレイクアウト基板のモード設定とアドレス設定用。BME280ブレイクアウトには4ピンと6ピンがあって、4ピンの方が使いやすいのですが何故か6ピンの方が安いのでこっちを大量に買いました。でもシルク汚いっすw

部品1 - 部品2 - 部品3 …と連続して渡していくような場合、部品2のところでカットしなくて良いという点に魅力を感じていたのですが。うーむ。

またときどき引っ張り出して練習してみます。

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