組み立てで一番時間がかかったのはアクリル板保護シートを剥がす作業でした……。難しい作業もアクリルカバーの組み立てですが、ジグにアクリル板を立ててシリコンゴムの輪ゴムをはめるだけなので器用な人なら一瞬で終わると思います。
3Dプリンタの鬼門であるレベル調整はVATのネジをしっかり締めてから、ネジゆるゆるで取り付けたプラットフォームを下ろし、紙一枚挟んで押し付けた状態でネジを締め直すだけです。5分もかかりません。あとはレジンを注いで、カバーをかぶせ、USBメモリーに入れたデータを読み込ませスタートボタンを押すだけです。なんかタッチパネルの反応が鈍くてグリグリ押さないと反応にぶいですが。
出力一発目はLongerのWebに公開されていた寺院と犬のモデルをサポートなしで出力しました。寺院はもともと大きなモデルを縮小したものなので見事に失敗しましたが、犬は完璧です。
ただ、紫外線硬化したら見事に黄ばんでしまいました。
でも、1日経過後、少し黄ばみが薄れたような気がします。漂白すれば、塗装などしなくても良さそうな気がします。
次にニキシー管時計の足を出力してみました。基板を斜めに固定してネジ山を切っているものです。これも紫外線硬化で黄ばんでしまいましたが、ちゃんとネジとして作動しました。ただ、レジンが縮小しているので、長いネジだとズレが大きくなるかもしれません。今回長さ5mmだったので、タップを切り直したら問題なく使えました。
表札もいい感じです。100umスライスで表面もツルツルで漢字のエッジも滑らかです。
その後、植木鉢と寺院をサポート付きで出してみたのですが、見事に失敗しました。Facebookでお友達のN村さんに相談したところ「露光時間を伸ばすとええだよ」とのことだったので、6->12秒にして再々挑戦、今度はうまくいきました。
なお、寺院の五輪?みたいなものはきちんと出力されてはいたのですが、洗っているうちに取れてしまいました。縮小したモデルだったので細すぎたのですね。あと、植木鉢の球状になっている部分の下側=成長していく側は少し荒さが目立ちます。
サポートを取り外した跡はやはり少し目立ちますね……加工能力のない私はなるべくサポートのいらない形状で生きていくのが良さそうです。
最後に、プリンタ以外に買ったものと家にあるもの。
- 100均のタッパー2個。IPAを入れて洗浄用(汚れたのとすすぎ用)
- IPA。1リッター500円ぐらいのを4リットル
- 塗料用の使い捨てカップとカップホルダー
- 塗料用の使い捨てフィルター
- モノタロウのニトリルグローブ。アレルギー怖いのでバンバン使い捨てます。
- キムワイプ……IPAで濡らして拭き取り用
- JKワイパー……仕上げ拭き用
塗料カップ以下を使い捨てたとして、カップ46円+フィルタ26円+手袋12円=84円です。カップもフィルタももちろん何度も再利用できます。
塗料用カップホルダ+カップ+使い捨てフィルタ |
フィルタは50枚入りを買ってしまったんですが、最初の1枚を5-6回使っても全然劣化した様子がありません。どうしましょ……安いものなので小分け販売しても送料の方が高いですし……しくしく。
「SLAは綺麗だけど強度がない」というのが定説なのでどんなふにゃふにゃが出力されてくるのか戦々恐々としていましたが、紫外線硬化後であれば時計の足のようなものはしっかり重量を支えられますし、犬のようなものは適度な弾力があって普通のプラスチックに期待できる程度の強さはあると感じています。でかいものでなければ十分実用になります。
ようやく入手した3Dプリンタ、バンバン使っていこうと思います!
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