2014年6月1日日曜日

ホットプレートだけでは不十分です


やっちまった悲しみに…

■追記3(2015/12/30)■

サンハヤトの「表面実装部品取り付けキット SMX-21」を試してみました。バッチリです。塗りやすいので作業時間は短くなり、濡れ性が高いのでハンダ付け不良ゼロでした。ああもっと速く使えばよかった。上の真っ黒な基板の供養が出来たかな。

■追記2(2015/12/27)■

購入後18か月を経て、ついにクリームハンダも寿命を迎えたようです。ハンダボールだらけになって使い物にならないです。振り返ってみると、半年を過ぎたあたりからは徐々にハンダボールが増えていました。というわけで、サンハヤトのクリームハンダを注文しました。

■追記1(2015/06/15)■

その後amazonから届いた放射温度計を使って、ちゃんと成功しました。

上で「今度はサンハヤトのペーストを使ってみよう」なんて書いてますけど、実は未だにこの記事を書いた時に買った中国製ペーストを使っています。冷凍庫に入れて保存してますが劣化したという感じはしません。とりあえずLEDなど大きなものに使う分には問題ないです。ただ「失敗の大きな原因はペーストの劣化」という経験をお持ちの方もいらっしゃるので、ご自身のリスクで選択してください。

ホームリフロー、温度管理はホットプレートに何も乗せないで何度か練習すればコツがつかめます。難しいのはペーストの塗布です。マイナスドライバーで一つずつペーストを塗布していくのは疲れるし時間もかかるので、ステンシルを使わないのであれば手でハンダ付けするのと総作業時間はあまり変わらないです。

ステンシルはクラフトロボで作る方法も紹介されていますが、Elecrowのオプションでメタルステンシルを作ってもらえます(1枚2000円ぐらい)。試作を2回すませて3度目の正直になる基板があるので、今度頼んでみようと思ってます。


■初ホームリフロー■

というわけで、表面実装部品全盛の今、家庭電子工作もホームリフローの時代となりました。老眼だからもうDIPと一緒に去りゆくしかないのか、DIPも見えなくなったら引退か…。

と思っていましたが、とりあえずリフローでハンダ付けすれば、震える手で0.5mmの幅に正確にハンダ付け…というような作業は不要になります。ある程度の精度は必要だけど、そこで失敗しても拭き取ってやり直しができるし、そうでなくても溶けたハンダの表面張力で勝手に吸い付いちゃう。

ということで、まずYAMAZEN グリル鍋 GN-1200-Tを購入。最初アマゾンで見つけた時には1455円で送料無料だったんですが、数日後に見たら売り切れていてコジマが同じ値段+送料500円で出しているのが最安値でした。で、今見たら2474円。

2005年発売のモデルなので世代交代するんでしょうかね。小さいわりに1200Wで1500円ってのは得難い商品だったのですが。ただ、さすがに1500円、カバーのプラスチックなどはペラッペラに薄くて持つときに千切れないか心配になるレベルでした。



あとハンダクリーム、これはaitendoで480円で売っていたので購入。サンハヤトの注射器付きの方が使いやすそうだし評判も良いのですが、ここはとにかくstart cheapでw

…ま、それが冒頭の悲惨な写真につながったのですが。

■まず資材を準備

とりあえず、秋月で買ったCL6807 LEDドライバNJM11100定電圧電源をSOT89-5基板にマウントしてみます。あとで考えればもっと在庫の多いブツでお試しをすれば良かった。チップ4個、基板3枚しかないのに。クリームの瓶、英語と中国語で説明書いてあるんだけど、字が小さすぎて読めないw きっとこれの大きなサイズの瓶のラベルをそのまま縮小印刷したのだと思われ。

書いてあるメモは別の基板用

■ペーストを塗ります

まち針で塗る…のですが、なかなかランドの上に乗ってくれません。「控えめにするのが成功のコツ」とはよく書かれていますが、ごく少量付着するだけで十分な量ではありません。一方で、「多少はみ出しても何とかなるわw」という声もあって、性格的にそっちを援用しました。

汚いとは思っていたけど、拡大すると想像以上に汚いなorz

■部品乗っけます

乗っけたくても部品の向きがわからない…ので、例によってiPhoneカメラを拡大鏡がわりにして撮影し、向きを合わせます。何故か私が部品などを用意するときは、必ず逆向きになっているのですが、今回もそうでした。

CL6807NJM11100F1 幅4.4mm

で、基板に乗っけます。しかし小さいな。これで1A流せるっていうんだからすごいです。まぁ1A流すならそれなりに放熱しないと壊れますけど、今回は100mAぐらいで使う予定なので問題なし。

この時はまだ人生は希望に満ちて

■いざ、ホットプレート、そして死

なんかねー、設定は160度なのに、ハンダ溶けているような気もするなぁ…いやフラックスが溶けてきたんだろ。うん。

…と思った俺、半導体の神様に謝れ。こんなときに換気のためとはいえ目を離した俺は電子工作の神様に土下座しろ。

置く。生前最後の写真となった。

予熱(の予定だった)

そして死

なんか「事故は語る」の現場写真みたいだ…

■そして追加注文

放射温度計を注文しました。日本でも売ってますが、日本で買うと送料700円取られるのに海外の業者からだと送料無料で値段ほぼ同じなのは何故だ。

ま、そういうわけで、ホットプレートの温度計を信じちゃいけないよ←当たり前だ

■余談■

上記放射温度計を6/1にDealExtreme.com / DX.comへ発注しましたが、6/29現在まだ到着していません。6/21にクレームをいれたのですが的はずれな応答が6/24に来て、少し怒り気味の返信したら3日後にメールサーバのエラーが帰ってくる…というどうしようもない状態です。私の海外通販歴で最悪の業者です。安物買いの何とやらですね。

しかもこれを発注した頃にはなかったのですが、今はAmazonに同じものが同じ価格で送料無料即日配達。まぁそれもこれも自己責任です。

2 件のコメント:

  1. 現在ハードウェアベンチャーを立ち上げ中でして、私自信が素人で基板を生産していかないといけなく、情報収集おりましたところ、こちらにお邪魔しまして、ご経験談が大変勉強になりました。今後共ぜひ楽しみに読ませていただきます。

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  2. お役に立てて何よりです!!

    この後けっきょく小規模量産のお仕事もするようになってリフロー炉を導入しました。でも手動でいろいろ温度を変えながらリフローした経験があるので、不具合が生じたときのトラブルシューティングで大変役に立っております。

    ちなみに、わたくし今年定年退職でございます。技術担当顧問等の御用があればTwitterなどでお声がけいただければ幸いです ^ ^

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