でも、これが当初の目的のエアキャップ穿孔だけでなく、
- ユニバーサル基板でレイアウト検討するときの作業台
- ケーブルが逃げてウザい時の固定用
などにも便利に使えます。完成品はここからダウンロードできます(Fusion360)
■Fusion 360超入門■
- スケッチモードへ
- 作成→長方形→中心の四角形で適当なサイズの四角形を作ります。うちの3Dプリンタが奥行き60mmまでなので55mmの正方形にしました。
- 作成→円→中心と直径で指定した円でトゲの土台を描きます。とりあえず4mmにしました。
- スケッチモードを終了します。
底板を作ります。
- 作成→押し出し
- 基準面の下方向へ2mm押し出します(-2と入力)
- スケッチの全体を選ぶ。円の部分もちゃんと選びます。
- 操作が「新規」になっていることを確認してOK
確定するとFusionの仕様でスケッチが勝手に見えなくなってしまうので「スケッチ1」の左にある目玉アイコンをクリックして見えるようにします。
押し出しでトゲを作ります。
- 作成→押し出し、スケッチ上の円を選びます。
- 高さを30mmにして、テーパー角度を-5度にしてみます。
ん
テーパーが強すぎて30mmの手前で線になってしまいました。ドラッグして高さを調整するかテーパー角度を細かく刻で丁度いい角度を求めても良いのですが、MacやPCにも付属している関数電卓で「円の半径 / 高さのアークタンジェント」を求めます。この場合直径4mmで高さ30mmですから、2/30 atan で 3.814074834290354と出ましたから、これの頭にマイナスを付けてFusionにコピペすればピッタリ一致します。操作が「結合」になっていることを確認してOKすれば高さ30mmのトゲができます。
三角関数は生活の役に立つなぁ ^ ^
なお、尖りすぎていても良いことはないので(人生訓ではなく3Dプリンタから出力したときにちぎれたり完成後に凶器と化します。血ぃでます)、この状態で高さ25mmにすれば、いい感じで先が潰れます。でも尖ったまま人生を送るのも若さだと思います。
ここまで来ると邪魔なのでスケッチを消します。スケッチ1の横にある目玉をクリックすれば見えなくなります。
簡単な作業から先にします。
底板の角が尖っていると割れやすいのでフィレットで丸くします。
- 修正のフィレットを選ぶ
- 底板の四隅の縦線を選択します。適当にボディを回転させながら見やすい位置で選びましょう。慣れればそのまま選べますが、間違えると面倒ですし基本に忠実が一番っす。
- 丸さは好みですが、3ミリにしました。
- OKをクリックします。
定番の底、ビルドプレートに密着する部分の周囲に面取りをします。ビルドプレートに密着する箇所は硬化時間=紫外線照射時間が長くて太りやすいので、その分を削る意味と、ビルドプレートから剥がすときに刃が入りやすくるとためです。
- 下から見上げる角度にする
- 修正→面取りを選ぶ
- 底面の周囲線を選びます。さっきフィレットでつないだので1回クリックするだけで済みます。
- 0.5mmと入力します。照射時間長いのは0.3mmほどなので、それ+ちょっぴり。
- OKをクリックします。
トゲの根本にフィレットを入れて補強します。
- 作成→矩形状パターンを選びます。
- トゲと根本のフィレット部分を選びます。
- ダイアログの「方向」をクリックし、画面左の方にある「原点」をONにして赤か青、つまり基準面上にある軸をクリックします。ここでは赤をクリックします。
- ダイアログの「方向のタイプ」を2つとも「対象」にします。
- 「距離」に23と入力してみます。フィレットがはみ出さずギリギリ端に来ているのでこれでおk、もう一つの距離にも23と入力します。
- 「数量」でトゲを増やします。奇数でないと左右対称になりません。もうここはお好みで。7にしました。これも2つの入力欄に入れます。
- OKをクリックします。
ドーン。
あとは「ボディ1」を右クリックしてSTL化し、ChiTuBoxなどに読み込ませてスライスし、3Dプリンタで出力する、だけです。
SLAプリンタ入門については、こちらのノートをご覧いただけると幸いです。無料で最後まで読めます。
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