2016年4月29日金曜日

フライパンリフロー

右上がフライパンリフロー製

ホットプレートは急速に温度を下げられない、という欠点があります。

とりあえずハンダが確実に固まっている150度まで温度を下げたら冷たいステンレス板の上において冷ましているのですが、うちわで全力で扇いでも220度から150度まで1分ぐらいかかってしまいます。

で。

おやつのホットケーキを焼いていて気付きました。フライパンなら濡れ雑巾の上に置けばアッという間に冷める、ということに。

テフロンがダメになって捨てようと思ってそのまま忘れていたフライパンがあったので、まず何も乗せない状態でガスコンロにかけて放射温度計で温度上昇ぐあいを見てみました。我が家のコンロの場合、強火にすると150度以上ではだいたい2度/秒ぐらいで温まって行きます。いい感じ。冷却についてもあまり急冷しすぎてもいけないので濡らしたキッチンペーパー2枚で試してみたら、30秒ほどで100度前後まで下がってくれました。

ということで、150度前後まで冷めたところで、適当な基板にチップ抵抗などを乗せて試してみました。まったく問題ありません。というか、鉄のフライパンで料理するときに「煙が出てきたら油を引いて」てなことを言いますが、同様にうっすら煙が出てきたぐらいで230度前後になるので、温度計なしでも感覚が掴めます(笑)

ホームリフローの入門にはホットプレートがもっともローコストかと思っていましたが、今どきテフロンのフライパンは200-300円ぐらいで買うことができるので、これが最安値ですねぇ。安いホットプレートだと均一に温度が上がらないのですが、ガスなら遠火の強火という手も使えますし(電子工作とは思えない話になってきたなぁ)、前述の通り素早く温度を下げることができるのはメリットだと思います。

なお、お試しになる場合は、慣れれば温度計なしでも出来なくはないと思いますが、放射温度計は必須です。まず何も乗せない状態で温度の上がり具合いを確認し、次にダメになっても良い基板/部品で何度かリハーサルをして、それから実際にやってみてください。

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