前回は、安ホットプレートの温度目盛を信用したら予熱で基板が溶けるという恐ろしい事態に至りました。
6月1日。焦げというか焼死体 |
で、放射温度計を注文したのですが、いろいろあって入手できたのが8月。でも糞暑い中ベランダで作業するのはイヤなので、ようやく今日になって2回目と相成った次第です。
試すのは、基板もチップもわりと在庫が潤沢で価格も安いNJM11100基板。今度は1608のチップコンデンサも付けます。
作業を始める前に、冷蔵庫からクリームハンダを取り出して常温に戻します。待っている間にホットプレートに何もおかないでスイッチを入れ、どんな感じで温度が上がるか放射温度計を使って様子を見ます。すると160度でも場所によっては軽く250度を越えていく始末。そりゃ焦げるわ。しばらくスイッチを入れたり切ったりして上昇具合を確かめますが、かなり遅れがあり場所による温度差も大きいので、人間インバータとなってこまめにon/offを繰り返さないと温度プロファイルを守るのは難しそうです。ふと「電子立国日本の自叙伝」でゲルマニウム結晶を作るエピソードを思い出しました。
で、基板にハンダを塗ろうとするのですが…何だか前回よりも乾いて固くなっていて、前回よりも更に塗りにくくなっています。もう寿命なんだろうか…。でも、とりあえずICの足に絡めるように塗って、チップコンデンサについてはピンセットで挟むようにして何とか塗りました。明らかに多すぎですが、まぁ試してみるさ。
で、冷めたホットプレートの上に基板を乗せます。
スイッチを入れ、まず130度までそのまま放置、あとはこまめにon/offしながら基板周辺が150度になるよう調整します。
…150度になるとフラックスが溶け始める、とのことですが全然その気配がありませんorz
ので、またスイッチをon/offしながらゆっくり温度をあげていくと、200度を越えたあたりでハンダが光り始めました。220度を越えたところでスイッチを切ると22秒で245度まであがり、そこからブロワで風を送って冷やしたのですが、なかなか温度は下がらず結局1分以上220度を越えてしまいました。大丈夫だろうか。
で、出来上がりがこちら。
はい、コンデンサは見事にイモハンダ、ICは見事に不均衡で見事にブリッジしてますorz
というわけで、リフローに塗り過ぎはいかんという当然の教訓を得て二回目を終えました。後はハンダゴテで直します。直すのに結構苦労しました…そんなら最初からハンダ付けすりゃいいんじゃね?は禁句ですorz
…拡大してみるとコンデンサのイモハンダが直ってないorz
…とりあえず当面のテーマである「あまりお金をかけずにホームリフローを試してみる」という目的は達成できた、ということにします。ホットプレート+クリームハンダ+放射温度計で5-6千円でした。
ということで、次はサンハヤトのキット(接着剤とクリーム半田、それぞれが注射器に入っているヤツ)を試します。どこか店頭で買えれば良いんだけど通販のみ、しかも消費期限が1ヶ月しかないので、なかなかタイミングが難しいです。
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