Eagleで部品ライブラリ探し回って、見つかったと思ったら素人が作った雑なやつしかなく(お前が言うな)、結局自分で最初から作った方が速かった、というパターンで人は人生の何パーセントを失っているのだろうか。
なので標準品にもAdafruitにもなければ諦めて、似たような部品のfootprintとEagle Libraryのパッケージ生成ツールで作る、というのがここしばらくの作業フローでした。
が、ちょっと発想を変えたらだいぶ効率がよくなりました。
それは当たり前といえば当たり前なのですが、「ライブラリがある部品を買う」だけです。それがパッとわからないから苦労してたんですが……Mouser.jpでは部品検索一覧画面にそのパーツのライブラリがあるかどうかを表示しています。
スペックで絞りこんで、あとは3Dアイコン探し |
アイコンをクリックしてモデルファイルをダウンロードし、ツールを起動してEagle形式に変換すればOK……なのですが、私はMacなので仮想マシンの上でWindowsを起動し、なんかよくわからないUIのアプリを起動するのはかったるい。
ここは https://componentsearchengine.com/ を使いましょう(無料のアカウント登録が必要)。Mouserで「モデルがある」と表示された部品はcomponent search engineにも登録されていて型番で検索すると、以下のようにヒットします。
「3D」をクリックすると別ページでFOR MEMBERSのダウンロードリンクができます。ダウンロードして解凍するとEagle Libraryがばっちり。
このファイルをEagleのLibrary Managerで読み込むだけでOKです。
Open Library Managerを選び |
In Useタブを選び、Browseボタンをクリック |
ダウンロードしたファイルを選択 |
めでたくAdd Partsなどで使えるようになります。 |
ここに登録されているライブラリはEagle標準と比べるとちょっと癖があってFootprintで >NAME と >VALUE が部品そのものの中心と同じ座標だったり、Symbolのピンの名称や並びがメーカー仕様書と違っていることがあります(もちろん、アサインは間違っていない)。powerとsupply指定が間違っているのはよくありますけどね……。ときどき部品の中心ではなく1ピンが中心になってることも多いのは最初違和感しかなかったですが、慣れたらそれも悪くないと思うようになりました。
いずれにせよ、人の作ったライブラリは使う前に確認するのが鉄則ですから、ピンアサインなどを確認するついでにこういう癖みたいなものを直してしまうと、使いやすくなります。
Mouserでライブラリと在庫のある部品を探してComponent Search Engineでダウンロード、確認・修正してから利用……というパターンになってから、基板の設計時間がだいたい想定通りに終わるようになりました。MouserではプロジェクトごとにBOMも登録できるので、あとで調達で苦労することもありません。
どぞお試しください。
なお、利用前にライブラリのライセンスについてはしっかり確認してください。
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