サマリー
- 現象:起動しない
- 調査
- 解決策1:エミュレータを削除
- 解決策2:デバッガを変更
夏休みの宿題は8月下旬に始める子供だった私は、例によってリリース直前になって「そういえばiOS 6で試してなかった」ということに気づいて慌てるのだった(完)。
■現象:起動しない■
Xcode 4.5上でiOS 5.1用に作っていたアプリをiOS 6で起動しようとしたら、エミュレータが起動した直後、スプラッシュも出ないうちにアプリが即死します。デバッグコンソールすら出てくれません。
■調査■
XcodeのView->Debug Area->Activate Consoleでログを見るとそこには
error: failed to attach to process ID 0
というエラーメッセージが出ていました。これをそのままGoogle先生で検索すると、日本語のページと、困った時のStackoverflowさんが2件。経験上、Stackoverflowさんを先に見ます。
■解決策1:エミュレータを削除■
まずその1(「error: failed to attach to process ID 0」)。結果的にはこれが大正解でした。
iOSシミュレータを終了してから、
- ホーム下のLibrary/Application Support/iPhone Simurator/<対象バージョン>/Applications内の中にあるファイルを全て削除
これだけです。
なお、それ以前にiOSシミュレータの「コンテンツと設定をリセット...」も試したのですが、は効きませんでした。というかリセットしたり言語設定を切り替えるとそのままハングすることがあったのですが、削除してからは問題なしです。
■解決策2:デバッガを変更■
次がこれ(「Failed to Attach to Process ID Xcode」)。デバッガをLLDBからGDBに変更します。
- XcodeのProduct->Edit Scheme
- スキーマ編集画面で左側のバーから「Run YourApp.app Debug」を選択し、右側の「Info」タブを選ぶ
- DebuggerをGDBに切り替える
- Product->Clean
これでもまだアプリが立ち上がらない場合には、さっきのDebugger選択画面でLaunchを「Wait for YourApp.app to launch」に切り替えて、エミュレータ上でアプリのアイコンをタップしてみてください。それでもダメならDebugger=None。
ただ、一度起動するとLLDBに戻してもうまくいくという報告もあるので(「[Objective-C]iOSシミュレータでのデバッグができなくなった」)、iOSシミュレータでバージョンを切り替えたりした時にエミュレータの設定がおかしくなったのが原因ではないかなと思っています。
これでもうまく行かない場合は、対象アーキテクチャからarm7sを外す(「iPhone 5からはarmv7sアーキテクチャ」)というのもあるようです。特に外部のライブラリがarm7s非対応の場合はこれしかありません。私は先にこっちを試したのですが、変化ありませんでした。
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