2023年4月8日土曜日

インターフォンの改造、その2


前回は、市販のワイアレスインターフォンの改造でした。音の代わりに光で通知する。

ですが、来客の方から「わかりにくい」と不評です。そりゃ、玄関にインターフォンが2つ並んでいたら変ですよね……。

ということで、もともとついているインターフォンを改造することにしました。改造と言っても賃貸住宅なので、はんだ付けなどはできません。あくまでも既存の端子から信号を拝借するだけです。

インターフォンの仕様書をみると、玄関のボタン、火災報知器などの通知があると、まとめてONになる出力がありました。「無電圧接点」というやつで、工業用のセンサーなどでごく一般的な方式です。通知状態になるとONになります。

予備テストとして、テスターの抵抗レンジでつないでみると、OFFの時には数MΩ、ONになると数百Ωになります。テスターの抵抗レンジは電圧が低いのでトランジスタだと抵抗が大きめに表示されます。

というわけで、インターフォンの端子(2mmピッチで、JSTのPHが刺さりました)から線を引っ張り出して、M5Stack AtomのGPIOと出力、GNDと共通端子(GND)を接続します。

INPUT_PULLUPでdigitalReadしてみると、ちゃんとHIGH / LOWが返ってきます。玄関ボタンが押されるとしばらく室内で通知ランプがついているのですが、そのあいだずっとLOWになっているようです。

ということでソフトを組みます。今回はSlackへの通知とMQTTへの通知を使います。

M5 ATOMをWiFiと接続して予めMQTTにsubscribeしておき、GPIOがLOWになったところで、SlackにPOST / MQTTにpublishします。

LOWになってから0.3秒ほどでMQTTに通知され、1秒ぐらいでMacのSlackに通知が届き、その2-3秒あとにiPhoneに通知がきます。

これでiPhoneを持っていれば、トイレに入っていても大丈夫です(いやトイレから玄関まで遠いから無理)。

そして、もう1個M5 ATOM Matrixを用意してMQTTにsubscribeしておき、トピックを受信したところでLEDを点滅させるようにしました。iPhoneの通知はいまいち遅いのですが、MQTTはほんと瞬時に通知が来ます。

素晴らしい。

耳が悪いと来客ほんとうに苦手で、コロナで「置き配」が一般化するまでは荷物を受け取り損なうことも多々ありました。宅配ボックスが一般化して、だいたい問題はなくなったのですが、最近、食事の支度が面倒で宅配弁当を取り始めたもので、手渡しで受け取る必要が生じました。それで今回、こんなものを作った次第です。

電子工作が家庭の役に立つことは滅多にないのですが、役に立って嬉しいです ^ ^

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