2013年7月9日火曜日

古いアプリをiOS6対応にしたらupside downにならない件を解決

■症状■

古いプロジェクトをiOS 6対応にしたら、portrait upside downにならない。NotificationでOrientationが変わったことは検出できるけど、Viewが回転しないので横向きになったまま。

iOS6のデフォルトではiPhoneではupside down以外が許可、iPadでは全方向が許可されていますので、それがそのまま効いていて変更できていない、ということになります。


■一般的な対策■

iOS 6ではshouldAutorotateToInterfaceOrientationが廃止になったので、対象ViewControllerでsupportedInterfaceOrientationsとshouldAutorotateを使う。


- (BOOL)shouldAutorotate {
    return YES;
}

-(NSUInteger)supportedInterfaceOrientations{
    return UIInterfaceOrientationMaskAll;
}

iOS 6対応として最初から作ったプロジェクトはこれで動きます。しかし、viewやらcontrollerをいろいろいじっている古くからのプロジェクトはこれではダメでした。

個人的困ったのはSalesforce対応アプリです。Salesforce mobile SDK for iOSの最新版ver 1.5でも未だにStoryboardやARCに対応していないので、中身は結構古いまま。テンプレートからiOS 6 targetにしても、upside downは働いてくれません。

その一方で…iOS 5をターゲットにすると、Web ViewのログインでID入力欄をタップしただけでSIGABRTするのは私だけでしょうか?


■原因■

root view controllerが別にあるためview controller上で上記shouldAutorotate / suportedInterfaceOrientationsをいじったとしても、標準のUINavigationController等で上書きされてしまう。


■解決策■

私のプロジェクトでは、Storyboard上のUINavigationControllerからメインviewを呼び出していましたので、UINavigationControllerのサブクラスNavigationControllerを作り、上記shouldAutorotate / supportedInterfaceOrientationsを貼ります。その上で、Storyboard上のnavigation controllerのcustom classをNavigationControllerに変更します。これでうまく行きました。いやはや。



■Salesforce mobile SDK for iOSの場合■

上記Salesforce mobile SDKの場合、テンプレートから作成されるプロジェクトはAppDelegate.hのnewRootViewControllerでViewとUINavigationControllerを生成しています。

上記と同じ手順でUINavigationControllerのサブクラスNavigationControllerを作り、AppDelegate.mにインクルードしてから、newRootViewControllerを書き換えます(書き換え箇所は赤字)。


- (UIViewController*)newRootViewController {
    RootViewController *rootVC = [[RootViewController alloc] initWithNibName:nil bundle:nil];
    NavigationController *navVC = [[NavigationController alloc] initWithRootViewController:rootVC];
    [rootVC release];
    
    return navVC;
}



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